【直方】かつて直方にあった鉱山技術者の養成校「筑豊鉱山学校」
投稿日: | カテゴリー:街散歩
かつて直方にあった鉱山技術者の養成校「筑豊鉱山高等学校」の卒業アルバムを入手しました。
▲ 入手したのはこちらのアルバム。
▲ 昭和34(1959)年の筑豊鉱山高等学校の卒業アルバムです。
▲ 所蔵文化財のご案内 福岡県立筑豊高等学校のページによると、
筑豊鉱山学校は、筑豊石炭鉱業組合が経営母体となって、鉱山技術者の養成校として、北の秋田鉱山専門学校と並ぶ、西日本の鉱山専門学校として大正8年4月に開校した。
とのことで、鉱山技術者の養成校として作られた学校なのだそうです。
▲ 校舎の様子。
▲ 先生たち。
▲ 写真の背景には「石炭の浮流試験」の文字が。
▲ 所蔵文化財のご案内 福岡県立筑豊高等学校のページに
戦後県立移管された後は、これまでの採鉱科に加え機械科・土木科・電気科などが増設され、工業高校として充実した体制になる。
と書かれている通り、卒業アルバムには機械系の写真も掲載されていました。
▲ こちらは「採鉱科」のページ。
▲ 坑道と思われる場所で撮られた写真もありました。
▲ 昭和30年代、石炭需要の最盛期ということで専門的な技師が多く必要だったのでしょうね。
▲ その後の石炭需要減に彼らはどのような気持ちで対峙していたのでしょうか。
▲ 「実習坑道」の文字が見えます。
こういった練習用の坑道が作られていたのですね。
▲ 当時の教育の内容や炭鉱の様子を知る貴重な資料ですね。
筑豊鉱山高等学校はその後、福岡県立筑豊工業高等学校となり、福岡県立鞍手竜徳高等学校と統廃合されたことで2005年3月に閉校したそうです。
【参考サイト】
・所蔵文化財のご案内 福岡県立筑豊高等学校
・Wikipedia福岡県立筑豊工業高等学校