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【平尾】幕末ファン必見!平尾の高杉晋作に会いに行こう!

幕末ファン必見!平尾の高杉晋作に会いに行こう!

幕末の女流歌人 野村望東尼が暮らした平尾山荘

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▲ 福岡市中央区平尾にある平尾山荘は幕末の女流歌人 野村望東尼が暮らした場所です。

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▲ 野村望東尼は現在の中央区赤坂に住む福岡藩士 浦野重右衛門勝幸の三女として生まれました。(※写真は「福岡県福岡市中央区赤坂3丁目4番」にある「野村望東尼誕生之地」の石碑)

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▲ 幼い頃から和歌などを嗜み、才色兼備な女性として知られていたそうです。

17歳で福岡藩士 郡甚右衛門に嫁ぎますが、すぐに離婚。

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▲ その後、福岡藩士 野村新三郎貞貫と再婚し、家督を子供に譲ってから平尾山荘で暮らすようになりました。

夫の死後、京都へ行った際に日本の様々な動乱を知り尊皇攘夷思想に目覚めたと言われます。

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▲ 福岡に戻った望東尼は加藤司書や平野国臣、月形洗蔵といった勤王思想の志士たちと交流を持つようになり、平尾山荘は当時木々に囲まれた山中にあったことから密会の場として利用されるようになりました。

長州藩士 高杉晋作

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▲ 長州藩士 高杉晋作は討幕運動に加担していたため、当時佐幕派の力が強かった長州藩での立場が危うくなり、福岡へ逃れてきました。

その際、身を寄せた場所が平尾山荘でした。

野村望東尼は高杉晋作を手厚くもてなし、別れのときには手作りの衣を渡したと言われています。

・・・というのが平尾山荘、野村望東尼、高杉晋作の関わりです。

ただ、なかなかイメージしにくい・・・。

例えば長崎のように坂本龍馬の像があったりとかすれば取っ掛かりとしてとてもいいのですが・・・。

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▲ ・・・と思っていたら、なんと昨年末、高杉晋作が平尾山荘に登場!

平尾山荘の高杉晋作

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▲ いつの間にか平尾山荘の横に高杉晋作と野村望東尼のレリーフが作られていました!

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▲ 真剣な眼差しの高杉晋作の横で歌を読む野村望東尼の姿。

まごころをつくしのきぬは国の為たちかえるべき衣手にせよ

と、手作りの衣とともに贈った歌を読む姿のようです。

碑や案内板の文字だけだとイメージしにくいですが、こういったものがあればとてもわかりやすくて良いですね〜。

記念撮影をしている幕末ファンも増えてきているそうですよ。

歴史をもっと知りたいという人が生まれるきっかけにもなるのではないでしょうか。

平野国臣ゆかりの物も

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▲ 平尾山荘の横には福岡藩の勤皇の志士 平野国臣ゆかりの祠もありますのでぜひ見ておきましょう。

平野国臣の詳しい話はこちら→ 幕末に活躍した福岡藩士 平野国臣を祀る平野神社

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▲ 祠の中にはこんな石が祀られています。

これは平野国臣と中村恒次郎の短歌が刻まれたもので、野村望東尼が庭に飾ろうとしていた石だそうです。しかし、その直前に野村望東尼が島流しにあってしまったので家の軒下に埋めて隠されていたのだそうです。

平尾山荘で働いていた女中が明治になってそのことを明かし、掘り出して祀ったのだそうです。

※祠の扉は閉まっていますが、開けて見てよいそうです。ただし、開けた後はちゃんと閉めましょう。

平尾山荘へのアクセス方法


▲ 平尾山荘の住所は「福岡県福岡市中央区平尾5丁目2−28」です。

西鉄平尾駅から徒歩15分ほどです。

バスの場合は南山荘通バス停から徒歩3分ほどです。

平尾山荘内は自由に見学が可能です。また、隣にちょっとした資料館がありますので、そちらもぜひ見ておきましょう。営業は9時から17時まで。年中無休とのことですが、不安な方は一度電話で確認されることをおすすめします。

平尾山荘資料室:092-531-6866

【参考サイト】

Wikipedia野村望東尼

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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