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【福岡】飯塚の旧伊藤伝右衛門邸

飯塚の旧伊藤伝右衛門邸に行ってきました。


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▲ 場所はこちらです。


▲ NHK連続テレビ小説「花子とアン」の影響で来場者数が急増しているとのこと。

この日も団体客も来たりしていて賑やかでした。


▲ 入口の立派な門。(→ クリックで拡大

この門はもともと福岡市の天神にあった別邸のものを移築して造られているそうです。※こちらの記事を参照 → 【福岡市天神】炭鉱王 伊藤伝右衛門の別邸の痕跡がチラッと見える場所


▲ 個人の家とは思えないほど立派です。

伊藤伝右衛門は、明治・大正・昭和の実業家、炭鉱王です。

若い時はとても貧しく行商などをやっていたそうですが、父親とともに炭鉱事業を行い、それが成功して大富豪になった人物です。


▲ 庭もすごすぎる・・・(→ クリックで拡大


▲ 50メートルぐらいある廊下。

この邸宅は大正天皇の従妹にあたる柳原白蓮を妻として迎えるために大改築して作られたそうで、大変 絢爛豪華な建物です。


▲ ここでの柳原白蓮の暮らしについてはWikipedia柳原白蓮、「1.5 炭鉱王の妻」の項目を読むとよくわかります。

伯爵家出身の彼女にとって、伊藤伝右衛門との暮らしは大変苦労が多かったようですね。


▲ ところどころに散りばめられた ちぐはぐな装飾は、白蓮を必死になって向かい入れようとする地方の成り上がり者の姿を想像させます。


▲ 和風の建物にテーブルセットがあったり、


▲ 風呂の鏡が洋風になっていたり。


▲ 掛け軸や絵もたくさんあったようです。


▲ とくに応接室の装飾は がぜん気合が入っています。

白蓮はその後 法学者と駆け落ちし、離縁状が新聞紙面上に掲載されるなどしてセンセーショナルな事件に発展していきます。(→ 「白蓮事件」を参照)

伯爵家出身者と地方の成り上がり者の結婚、そして その後のいざこざなどの背景を知ると、この豪華な建物もちょっと虚しいものだなぁなんて思えてきます。

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【こぼればなし】

旧伊藤伝右衛門邸の近くにある町並みも色々見どころがあって面白いです。鏝絵がほどこされた建物や昔の旅館風の建物などがそのまま残っています。

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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