【天神】天神のド真ん中、天神中央公園は福岡藩の刑場だった?!
天神中央公園には福岡藩刑場跡碑があります。
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▲ このあたりです。
▲ 公園の東側にある旧県庁に使わていた柱。これを南方向に少し進むとあります。
▲ 赤い石に「福岡藩刑場跡碑」と書かれています。ひっそりとありますので、その存在を知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
▲ 小さな墓石もいくつかあります。
この場所では空誉(くうよ)上人というお坊さんが処刑された場所だと言われています。
その理由は福岡藩の二代目藩主 黒田忠之(黒田官兵衛の孫にあたる人物)に反抗したからとか、徳川家に忠誠を誓っていた黒田藩にも関わらず空誉上人が豊臣家に内通していたから、など諸説あるようですが、いずれにしても黒田の殿様に気に入られなかったことが原因のようです。
かなりむごたらしい方法で処刑されたそうで、この場所に福岡県知事公舎が建てられた際には幽霊騒動もあったのだとか。
その霊を鎮めるために祠を建て供養したそうです。
▲ 古地図を確認してみてもそれらしきものは描かれていません。(まあ当然といえば当然ですが・・・。)
(※古地図は「古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(宮崎克則・福岡アーカイブ研究会 /海鳥社)」より)
ただ、屋敷などはない場所であったことは確かなようです。
文献を探してみてもそのことを確証付ける資料が無いので、ここが刑場だったことはハッキリとはわかりませんが、墓石が残っていますので何かが存在していた可能性はあります。※墓石の年号は寛保(1741年〜1743年)、天保(1830年〜1844年)ですので江戸初期の人物である空誉上人のものではないようです
現在の天神中央公園にあった県庁が東公園に移転する際にはきちんとお祓(はら)いもされていますので、公園は安心して利用して良いかと思います。
【参考サイト】
・福岡市 福岡藩刑場跡碑
海鳥社
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