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【看板】地方の民家などに取り付けられている謎の「マルフク」看板

地方の民家などに取り付けられている謎の「マルフク」看板の正体とは?!
新幹線から見える「727」看板と同じぐらい謎なもの。

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▲ それがこちらの「マルフク」看板。

みなさんも地方の民家や店舗に取り付けられているのをご覧になられたことがあるのではないでしょうか?

ということでこの「マルフク」について調べてみました。

Wikipediaのマルフク (貸金業)によると

株式会社マルフク(まるふく)は、かつて存在した日本の電話加入権売買・電話担保金融業者である(中略)現在は廃業し登録業者ではない。

かつては、全国に拠点を有する数少ない電話担保金融業者として、中小企業や個人事業主、および消費者向けの融資・レンタル電話事業を行い、貝塚市に事務センター及び全国に数百の店舗を構え、日本全国津々浦々の民家などに、赤と白のブリキの看板やホーロー看板が設置されていた。

しかし、電話加入権の担保価値が下落してきたため、2002年5月、電話担保金融の事業から撤退、資産の大部分をシティグループへ売却し、「生活キャッシング・振込ローン」で再出発するも、おりからの上限金利規制強化や貸し倒れの増加により再建を断念した。現在は貸金業登録もされておらず、会社の営業・実体は存在しないようである。なお、各地に設置された看板は、廃業後の2015年現在もまだ多く残されている。

とのことです。

簡単に説明すると、電話の加入権を売買したり、電話の加入権を担保にして金融業をやっていたけれど、固定電話の加入件数が減ったために事業を縮小し、結果的に廃業した企業のようです。

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また、マルフクってどんな会社?のページによると、

昔は営業所が全国に174ヶ所もあったようですが、今はほとんど見ません。 元々マルフクがあった営業所は閉鎖されているか、跡形も無くなっているか、「ディック」が入っていたり…。 その建物の屋上には今でもネオン広告がある場合がありますが、夜になってもネオン は光らなかったり看板そのものが撤去されつつあるようです。

とのことで、数多くの営業所が全国にあったらしいですが、現在は消滅しているようです。

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▲ ではこの看板を設置することで建物の所有者にどんなメリットが会ったのかというと、屋外看板の設置方法のページに情報が書かれていました。

マルフクの看板は取り付けてくれる専門の業者がいたようですね。
あと、新入社員も付けさせられたりして・・・・

以前に親戚が、国道沿いの所有地に看板を『立てさせてくれ』と業者が来たときの年間の謝礼は『5,000円』だったそうで、親戚は絶句していました。

おぉ!マルフク看板の設置を生業とする人がいたのか!

これだけたくさんの看板が設置されているので多くの営業マンが設置させて下さいと回っていたのでしょうね。

謝礼は年間5,000円・・・。まあもしかしたら交渉次第でもう少し上乗せしてもらえたのかもしれませんが、そんなに高い金額が支払われていたというわけではなさそうですね。

取り外されたり、設置されている建物自体がなくなったりもしていますので数十年後にはレアな看板になっているかもしれませんね。

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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