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【福岡の絵葉書】ひと昔前まで名島にあった妙見島の痕跡を探る

明治時代の福岡の絵葉書で名島の「妙見島」と書かれた絵葉書をみつけました。

▲ こちらの絵葉書です。


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▲ 名島にこんな島があったっけ??と思ってGoogle Mapで調べてみましたが、そのような島は見当たりません。

▲ でも古地図を見てみると確かに妙見島という島が描かれています。

この島が一体どうなってしまったのか、とても気になります・・・。

▲ ということで名島に行ってみました。古地図を頼りに探してみたいと思います。

▲ 妙見島があったと思われる付近の堤防。

▲ 堤防沿いを歩いていると、まだ妙見島があったころの航空写真を発見!

▲ 妙見島はこのブログでおなじみの「福岡城下町、博多・近隣古図」にも描かれているようです。

なんでも、旧名島城主の小早川隆景や博多の豪商、神屋宗湛がたびたび茶会をしたという記録も残っているそう。

▲ 航空写真の海岸線を縁取って・・・

▲ 現在の航空写真と重ねてみます。

▲ おぉ!旧海岸線が道筋としてほぼそのまま残っています!そして島の形もキレイにわかります!!


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▲ ということで場所が特定できました!

▲ この島を同じアングルで撮影してみると・・・

▲ 現在はこうなっています!マンションがデ〜ンと建っていますが、確かに今でも島っぽさが残っていますね!

昔は引き潮の時だけ砂浜を歩いて渡れる島だったそうです。

現地にいた地元の人にお話を伺うと、なんでもここには豊臣秀吉も茶会に来たという話があるそうです。しかも、秀吉が使用した井戸まで残っているそう。昔は普通に見ることができたのだそうですが、現在は私有地なので中に入ってみることはできないとのこと。

▲ この建物の奥に井戸があるのだそうです。

秀吉のエピソードまであるとは、なんとも歴史ロマンあふれる島だったんですね。

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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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