【大濠】大濠公園の歴史と都会のオアシス的環境の大濠周辺の街並み
大濠公園の歴史と都会のオアシス的環境の大濠周辺の街並みを紹介してみたいと思います。
▲ かつての大濠は海の入り江で福岡城の外堀として使われていました。
現在のような湖に作り変えられる前はボラなどの海の魚もたくさん生息していたのだとか。
しかし、福岡城が廃城になってからは堀が徐々に埋め立てられ、水の循環が悪くなったことから環境が悪化。いっそのこと埋め立ててしまおうという案もあったのだそうです。
▲ しかし、1927年(昭和2年)に大濠エリアで東亜勧業博覧会が開催されることとなり、その際に大濠の一部のみを埋め立てて整備、さらに人工的に島を作り現在の形となりました。
薬院や六本松の道路整備の際に出た土砂が埋め立てや島の形成に使われたそうです。
中国浙江省の西湖を模してこの形にしたと言われています。
▲ 大濠周辺の会場には国内のみならず外地の物品が展示され、2ヶ月の開催期間中に約160万人が訪れたと言われています。
▲ 今は自然豊かな公園に整備されていますが、博覧会の開催期間中はこんなにたくさんの建物があったんですね!
▲ 博覧会が終わった後は公園として使われるようになりました。
そして終戦後にはGHQに接収され進駐軍の施設が造られました。この福岡簡易保険事務センターの建物も接収され進駐軍が使用していたそうです。
その後、GHQが引き揚げてからは再び公園として使われるようになり、現在に至っています。
▲ 最近ではスターバックスがオープンしたり、
▲ ボートハウスがリニューアルしてオシャレになったり、市民の憩いの場としてさらに魅力的な場所になってきています。
▲ リニューアルしたボートハウスにこの前行ったみたのですが、かなり良かったです。→ 詳細:大濠公園 Royal Garden Cafe がオシャレでイイね!無料Wi-Fiもあるよ
▲ 大濠公園の周辺にもオシャレなカフェやパン屋、雑貨屋などがたくさんあり、このあたりに住んでいる人が羨ましくなります。
▲ リノベーション物件も多く、大濠公園が見える部屋はそれだけでステータスです。なのでなかなか空きが出ない人気の物件になっています。
▲ レトロで素敵なマンション多数です。
福岡R不動産なんかでも面白い物件が出ますが、すぐに入居が決まってしまうようです。
▲ チャイナガーデン大濠。ちょっとリッチな中華料理屋です。
▲ 大濠公園を出てすぐにあるミスタードーナツはちょっと変わった造りの店内です。
▲ 中心部にはメリーゴーラウンドが鎮座。天井もガラスになっていますので明るいです。
▲ たぶんもう使えないかと思いますが、ジュークボックスがあったり、
▲ ビル・ヘイリーやエバリー・ブラザーズ、ジェリー・リー・ルイスなど50〜60年台のミュージシャンの写真が飾ってあったりとオールドアメリカンスタイルです。
チェーン店はどこも同じような店舗が増えている中で、すこし尖った存在です。
▲ こちらの福岡大村美容ファッション専門学校の建物はすごいインパクトを放っています。ワンダージャパンにも掲載された珍物件です。大村の「O」ってことでしょうかね?
▲ 福岡大村美容ファッション専門学校近くにある赤司広楽園という花屋さんは明治時代から続く老舗。久留米藩の庄屋だった赤司家が1873年(明治6年)に花の栽培を始めたことが起源なんだとか。ということは約150年の歴史が!スゴイ!
[map addr=”福岡県福岡中央区大濠2丁目5−26 アメリカ領事館”]
▲ 赤司広楽園の隣にはアメリカ領事館があります。おそらく、戦時中に大濠公園が接収されていたこともあり、ここにアメリカ領事館があるのだとおもいます。ちなみにアメリカ領事館は写真撮影がNGとのことでした。
▲ 大濠公園の西側に行くと閑静な雰囲気に。結婚式場あったり高級住宅街が形成されていたりします。
▲ 信ぴょう性は不明ですが、聞くところによると、大濠の埋め立てで莫大な費用がかかったのでその分を回収するために計画的に高級住宅街が造られたのだとか。
▲ カフェなどもちょっとリッチな感じ。
▲ 大濠の南側にはレトロな旧福岡管区気象台本庁があります。建てられたのは1939年(昭和14年)とのことで、けっこう古い建物のようです。
▲ その旧福岡管区気象台本庁の向かい側には福岡大学附属大濠中学校・高等学校の近代的な建物がそびえ立っています。
こんなキレイな校舎なら勉強も捗りそうです。
▲ 大濠公園には美術館まで併設されていて、なにかとコンテンツが充実しています。意外と知らない人も多いのですが、美術館の中には食堂や美術専門の本やグッズが売られているショップもあります。
▲ これも意外と知られていませんが、大濠公園は環境が良いこともあり、数多くの野鳥が生息するスポットでもあります。約40種類ほどの野鳥が生息しているとのことで、鳥の写真を撮影に来ている人もよく見かけます。
都会の中でこれだけの自然を感じれる場所があってなんとも贅沢です。
▲ 大濠公園と福岡城址は「セントラルパーク構想」という計画が進められていて、これからさらに色々なものが造られ、整備されていく予定のようです。
▲ 大濠周辺は歴史、自然、文化を一度に体験できるとても良い場所です。
今後のさらなる発展に期待したいと思います。
【参考サイト】
・Wikipedia大濠公園