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【六本松】古地図から江戸時代の馬の訓練場跡を発見

古地図から江戸時代の馬の訓練場の痕跡が残っている場所をみつけました。EPSON013
▲ 「福岡城下町・博多・近隣古図」の六本松付近を見てみると、縦に一本太い道筋があり、その周囲には「御馬屋」「馬場頭」など「馬」に関連する文字や施設が描かれています。(※ 地図は「古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み」【海鳥社 宮崎 克則、福岡アーカイブ研究会 編】より引用)

この太い道筋は馬の訓練や品評会のようなことを行っていた「追廻馬場」です。

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▲ 先ほどの古地図の範囲を現在の地図で見てみるとこのあたり。

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▲ 古地図と照らしあわせてみると、追廻馬場はこの位置にあったことになります。

現在の国体道路から護国神社を抜け、202号線に至っています。

一見、追廻馬場は跡形もなく消滅しているように思えますが、実は一部分が現在でも残っています。

それが・・・・

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▲ この角。

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▲ 拡大してみます。この中央の三角形の土地が追廻馬場の角の部分のなごりなんです。

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▲ もう一度古地図で見るとこの角ですね。

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▲ その場所は現在「トートサイクル」という自転車屋さんがある建物と、

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▲ 「古賀工業(株)」がある「古賀ビル」になっています。

この場所の道、なんだか不思議な感じがするなと思っていたら馬場の跡だったのですね。

それにしても見事に三角形!

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▲ もしかしたらこの追廻馬場で歴代の黒田家殿様が馬を鍛錬したり品評したりしていたのかもしれませんね。

【参考文献】
黒田家ゆかりの馬具と馬術書

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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