福岡城から南区の長住あたりを結ぶ秘密の地下道がある?!
福岡市南区の寺塚に「興宗禅寺」というお寺があります。
▲ 住所は福岡県福岡市南区寺塚2丁目22−11です。
▲ このお寺にはちょっと不思議なものがあります。
▲ こちらの本堂の右手側。
▲ この急な階段を上っていくと・・・
▲ お寺の中なのに なぜか古墳!?
「円墳」がとよばれる古墳の丸い形がよくわかりますね。
▲ そして この古墳は内部にも入ることができます。
▲ 鉄格子の奥をよ〜く見てみると・・・
▲ 岩に観音像が彫られています!
古墳に観音像、何とも不思議な組み合わせです。
古墳が多く作られた6世紀ごろというのは仏教はメジャーではなく、古墳にこのような観音像が彫られるというのは不自然です。
つまり、後世に誰かが何らかの理由でここに観音様を作ったのだと考えられます。
一体なぜこれを作る必要があったのでしょうか。
▲ 1600年ごろ、福岡城を建築する時に この古墳に使われていた石を福岡城に運んで石垣に使用したと言われています。
すると藩主である黒田長政の夢のなかに観音様が現れてこの古墳の石垣を使うなと言ったのだそうです。
そして古墳の中をよくよく確認してみると、この観音像が岩に彫られていた という話が伝えられています。
現在の考古学の観点からすると古墳に もともと観音像があったというのはちょっと考えにくいです。
▲ 実はこの場所には以前から「福岡城まで通じる秘密の地下道が掘られている」という噂があります。
▲ 万一にそなえて福岡城からある程度離れた この場所につづく地下道を作っていたというのです。
▲ そして その出口が観音像の裏側にあり、出口が見つからないようにするために岩で塞ぎ、観音像を掘って破壊できなくしたと。
そう考えると、黒田長政の夢のなかに観音様が出てきて・・・という言い伝えも意図的に流されたものだと思えてきます。
当時の技術で硬い地盤を数キロにわたって掘り進めていくことができたかというと ちょっと疑問ではありますが、「秘密の地下道」などのコンテンツは徳川埋蔵金みたいでロマンがあっていいですね。
【参考文献リスト】
・Wikipedia 興宗寺
・寺塚穴観音古墳