【福岡市】かつて千鳥橋付近にあった「新博多駅」 続編
かつて千鳥橋付近にあった「新博多駅」の続編です。
▲ 以前に『かつて千鳥橋付近にあった「新博多駅」』の記事でこちらの観光案内に書かれている「新博多駅」について紹介しました。
この観光案内は昔の博多駅の前にあった「九軌百貨店」が宣伝を兼ねて作成したパンプレットです。
▲ このように福岡・博多の名所・観光地・路線図などが描かれています。
▲ よく見てみると、駅名の中に「新博多駅」という駅をみつけました。
今の場所で言うと千鳥橋の付近です。
「新〇〇駅」というと新大阪や新横浜、新神戸のように新幹線が停車する駅というイメージがありますが、この鳥瞰図は1936年(昭和11年)に発行されたものなので、もちろん新幹線はありません。
この新博多駅に関して調べてみると、Wikipediaの「西鉄博多駅」に下記のように書かれていました。
宮地岳線が博多湾鉄道汽船によって建設された際、まさに博多側の起点ということで、既に国鉄博多駅が存在したことから新博多駅(しんはかたえき)の名で開業した。1942年(昭和17年)に、同社が西日本鉄道へ統合された際、西鉄博多駅に改称した。
新博多駅は宮地岳線という現在の貝塚線にあたる路線の駅だったということがわかりました。
この新博多駅は「千鳥橋駅」という名称だった時期もあるようです。
その後、この記事を見た読者さんより下記のようなメッセージをいただきました。
新博多駅のページで、千鳥橋周辺に旧宮地岳線の起点があったのだと知り、へぇ〜と関心してます。そこに関連するかは不明ですが・・・
いま、千鳥橋の交差点に西鉄バスの駐車場があります。そこに、何とも似つかわしくない小さな建物があって、前から気になってました。もしかすると、駅舎なのか乗り換えのための待合室なのか・・・
よかったら、今度見てみてください。
▲ ということで行ってみました。
[map addr=”福岡県福岡市博多区千代5丁目2−5”]
▲ 場所はこちら。正式には「西鉄観光バス(株)千代支社」のようです。
▲ 確かに駅っぽい感じもしますね。
▲ 普通の事務所用に作られた建物では無いような雰囲気はあります。
▲ 駅に関連しているかは不明ですが、こんな謎の車止め(?)も。
▲ 電車関連の痕跡でしょうか。
▲ 敷地も不思議な形で何かの跡に建てられたような感じです。
そこで色々と調べてみるとこちらのページを発見。
このページには1978年8月9日に撮影された貝塚線の様子が撮影されていました。
その中の
http://homepage2.nifty.com/kisya/780809hukuoka051.jpg
の写真。
ここには新博多駅が千鳥橋駅だった時の駅舎が写されています。
この写真の駅舎が西鉄観光バスの千代支社の建物かは分かりません。
しかし、写真をよく見てみると、写真の中の電車の上に・・・
▲ この階段が写っているのが見えますので、おそらくこの建物が駅舎だったようです。
▲ 敷地に掲示されていた案内板には西鉄観光バスの千代支社は今年の8月1日で閉鎖されるようです。
▲ この建物が取り壊されるのかどうかは不明ですが旧宮地岳線の貴重な痕跡ですね。