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【箱崎】米一丸(よねいちまる)の供養塔

箱崎九大キャンパスの近くに米一丸の供養塔と言われる九重の石塔があります。


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▲ このあたりの地名「米一丸(よねいちまる)」の由来にもなっています。


▲ このような赤い屋根の六角堂があり、この裏に米一丸の供養塔があります。


▲ 周囲にはたくさんの石碑があります。おそらくこのあたり散らばっていたものを一箇所に集約したのでしょう。


▲ そしてこちらが米一丸の供養塔です。

案内看板には、

花崗岩を使った高さ4.2メートルの九重の石塔で、鎌倉末期(1300年代初頭)の作と推測されています。文治年間(1185年-1189年)、米一丸は主であった京の一条殿から、博多に入質している太刀を取り戻してくるよう命じられます。しかしこれは、米一丸の美しい妻を奪うために一条殿が仕掛けた罠で、博多を訪れた米一丸は夜討にあい、この地まで逃れながらも力尽きて自害しました。この塔は、怨みをのんで亡くなった米一丸を供養するために建てられたと伝えられています。

と書かれていました。


このような逸話があるため、かつてこの横にあった踏切では頻繁に事故が起きる心霊スポットとして噂されていたそうです。

ただ、調べてみてもここで事故が起きたという記録は見つけることができませんでした。真偽は不明です。


▲ 現在は高架化され踏切はなくなったのでそういう噂も少なくなったのだとか。※ 後ろに見えているものが電車の高架


▲ 夜討にあって自害したというのに、踏切事故と関連付けるのはちょっとかわいそうな気もしますね・・・。

周囲はとても掃除が行き届いていて、現在でも地域の人から厚く供養されているようでした。

古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み
宮崎 克則 福岡アーカイブ研究会
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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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