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アクロス福岡横に残る江戸時代の石垣

アクロス福岡の横に残る石垣を古地図から探ってみました。


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▲ 石垣があるのはこちらの場所。アクロス福岡の河川側です。

▲ 通路が一段低くなっていて石垣を見ることができるようになっています。

▲ アクロス福岡横から、

▲ 天神中央公園にかけて石垣が残っています。

この石垣は江戸時代からある石垣と言われていて、福岡城の城下町と外部を隔てる重要な場所となっていました。

現在は残っている石垣は1メートルほどの高さしかありませんが、この石垣の約100メートル先にあった枡形門の古写真を見るとかなり立派な石垣だったことがわかります。(※写真は「想い出のアルバム・博多、あの頃―明治・大正・昭和を綴る/葦書房」より引用)

少なくとも2階建てぐらいの高さはあったものと考えられます。

古地図でどの位置の石垣だったかを確認してみましょう。

▲ まず水鏡天満宮の位置を確認してます。(※ 地図は「古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み」【海鳥社 宮崎 克則、福岡アーカイブ研究会 編】より引用)

そして、その向かい側にアクロス福岡があります。

▲ そこの河川側ですのでこの位置です。

古地図で確認してみてもある程度高さのあった石垣だということがわかります。

昔はこの石垣に沿うように松の木が植えられていたようですね。

こんな福岡の中心部にも江戸時代の痕跡が残っていて面白いです。

興味のあるかたは古地図片手に観察してみて下さいね。

【参考文献リスト】
古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(海鳥社 宮崎 克則、福岡アーカイブ研究会 編)
想い出のアルバム・博多、あの頃―明治・大正・昭和を綴る (1977年)

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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