【福岡市】西公園 荒津神社にある福岡藩九代藩主 黒田斉隆の名が刻まれた鳥居
投稿日: | カテゴリー:寺社仏閣
西公園の荒津神社には福岡藩九代藩主 黒田斉隆の名が刻まれた鳥居があります。
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▲ 光雲神社の横あたりにあります。
▲ 社殿は非常に小さいものです。
▲ 横にも小さな祠があります。
▲ 鳥居を見てみると、「筑前国主 源姓賜 松平氏 黒田 長◯(「高」の上に「日」)建立」とあります。
▲ 日付は「天明三年 癸卯 夏六月十五日」と書かれています。
▲ 鳥居が造られた天明三年(1783年)にはこの場所に徳川家康を祀った荒戸山東照宮がありました。(※古地図は「古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(宮崎克則・福岡アーカイブ研究会 /海鳥社)」より)
この鳥居を建立した福岡藩九代藩主 黒田斉隆は一橋徳川家の徳川治済(八代将軍 徳川吉宗の孫)の三男でにあたり、実兄の徳川家斉は第十一代将軍です。
非常に徳川家との近しい間柄であったため、徳川家康を祀るこの地を特に大切にしたのかもしれませんね。
Wikipediaの黒田斉隆によると、
天明3年(1783年)、福岡藩領内に重臣等の献策もあり、藩儒・竹田定良と、儒医・亀井南冥に、藩校を創建することを命じる。 天明4年(1784年)、定良が修猷館(東学問稽古所)(現在の福岡県立修猷館高等学校)、南冥が甘棠館(西学問稽古所)を開館している。
とのことで、ちょうどこの鳥居が造られた頃に福岡藩の藩校を創建するなどの動きをしていた頃のようです。
古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み
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宮崎 克則 福岡アーカイブ研究会
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