福岡市の阿波おどり
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福岡市にもある阿波おどり。
西公園にある光雲神社は福岡藩の藩祖黒田如水と初代藩主長政を祀る神社だ。
元々は東照宮という徳川家康を祀る場所であったが、明治維新後に光雲神社が建立され、現在の形となった。
境内には黒田家関連のモニュメントや碑などが作られ、福岡市を見渡すこの場所から、今でも威光を放っているように思えてくる。
本殿の向かって右手側には「底曳網漁船殉難者慰霊碑」と書かれた慰霊碑が建てられている。この慰霊碑には底引網漁船で犠牲となった549人が祀られている。
西公園から見渡せる港地区周辺は、かつて底引網漁に従事する漁師が多く暮らしていた地域だ。全盛期の昭和30年代には数千人の規模となっており、漁港は底引網漁船で埋め尽くされるほどであったという。
福岡の不動産会社、三好不動産はもともと「三好質店」という質屋を小規模に営んでいたが、漁師からから「自分に万一のことがあったときに家族を守るためにはどうしたらよいか」と相談を受け、不動産投資を提案したことがきっかけで不動産事業を開始したそうだ。そのような経緯もあり、三好不動産の本社は今でも港から近い唐人町にある。
簀子地区(中央区大手門3丁目付近)は底引網漁に従事するために徳島県からやってきた移住者が多く暮らしていた町だ。そのため、簀子地区では阿波弁を話す人が多く、毎年開催されている「すのこまつり」の際には阿波踊りも披露されている。