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【上川端】ディープゾーン祇園ビルにある喫茶店「ふじや」に行ってみたら結構スゴイことが分かった

博多に残る数少ないディープゾーン「祇園ビル」にある喫茶店「ふじや」に行ってみました。DSC04790
▲ 周囲は新しいビルにどんどん建て替えが進む中、孤島のように残されたレトロな建物「祇園ビル」。

[map addr=”福岡県福岡市博多区上川端町2-18″]
▲ 場所はこちら。櫛田神社の真横です。福岡県福岡市博多区上川端町2-18

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▲ もうすぐ建て替えられるかも、なんていう噂も囁かれている古いビルです。

ALL-Aの祇園ビルのページによるとおそらく昭和25(1950)年の竣工で

福岡市に現存する集合住宅としては、福岡県が1949(昭和24)年に建てた店屋町ビル(博多区店屋町)に次ぐ2番目に古いもの

とのこと。

もう70年近い歴史あるビルなんですね!

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▲ で、この祇園ビルにある非常に気になる店、それが喫茶「ふじや」です。

この何とも言えない佇まい。外から中をうかがい知ることはできませんが、これは絶対にレトロに違いない!

ということで意を決して扉を開けてみると・・・・

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▲ おぉ!これはレトロだ!

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▲ 5坪ぐらいで席数は7〜8席ほど。

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▲ こじんまりとしたお店ですが天上に高さがあるので不思議とそれほど狭く感じません。

祇園ビルの奥にこんなエリアがあったとは!

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▲ お店を切り盛りされている奥さんに話を伺うと、この喫茶店は祇園ビルがオープンしてすぐからずっとこの場所にそのままの状態であるのだそう。

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▲ 学生の時からこのお店に通っているという常連さんが来ていて昔の事を色々教えてもらったのですが、かつてはこの祇園ビルの周辺は多くの人でぎわっていて、中洲で仕事をしている人がよくお店に来ていたと言っていました。

ふじやでは夏はアイスクリームが売られていて、それがよく売れていたそうです。

また、祇園ビルでは生鮮食品のお店が多く、市場のような場所だったのだとか。

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▲ お店の奥さんも常連さんも気さくで話しやすく色んな事を教えてもらいました。

ついでに節分の豆までもらっちゃいました。

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▲ あと、やっぱり気になるのが壁面のウィンドウに並べられた民芸品の数々・・・。

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▲ 西洋と東洋のコラボレーションがすごいな・・・。

民芸品を集めているんですか?と聞くと、全部お客さんのお土産なんだそうです。

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▲ みんなが持ってくるものを並べていたらどんどん集まって現在のような状態になったんだとか。

この大量のお土産の分だけ愛されているお店ということなんでしょう。

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▲ 全盛期に比べるとお客さんは減ったそうですが、現在では近所の人がくつろげる憩いの場になっているようで、常連さんはなくなると困ると言っていました。

祇園ビルが建て替えになるとやっぱり閉店してしまうんでしょうか。

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▲ でも、よく考えると戦後すぐから全く変わっていないということは、何気に福岡市内で現存している喫茶店の中で一番古いのかも?

ブラジレイロも創業は古いですが移転して建物は変わっていますし。

ふじや、もしかしたらとんでもなくすごい店なのかもしれませんね。いや、きっとすごい店なんでしょう!

Y氏(山田全自動)
Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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