福岡市立少年科学文化会館が3月末で閉館するので屋上にある謎のヘリを見せてもらいに行ってきた
福岡市立少年科学文化会館が3月末で閉館するので屋上にある謎のヘリを見せてもらいに行ってきました。
▲ 舞鶴にある福岡市立少年科学文化会館。
▲ 1971年開館のかなり古い建物ですので2016年3月をもって閉館となります。
▲ 来年、2017年に六本松の旧九州大学キャンパスの場所にリニューアルオープンする予定だそうです。
▲ それなので最後に見に行っておかなければ、と思っていたら何やら面白い情報が!
▲ なんでも、少年科学文化会館の屋上には古〜いヘリコプターがあるのだとか。
館内からチラッと見ることはできるそうですが、老朽化が激しく近づくことができないのだそう。
え〜!そんなのあったんだ〜!
それはぜひ見てみたい!とお願いしたところ、なんとこの度 見せてもらえることになりました!
▲ ということで少年科学文化会館にやってきました。
でもその前にせっかくなので普段入ることができない部屋も少し見せてもらうことに。
▲ まずはこちらの「第3科学実習室」。
ここにはちょっと面白いものが。
▲ 上に空いている大きなドーム状の穴。
実は現在のプラネタリウムができる前まではここで天体観測の勉強をしていたのだそう。
そのなごりが現在でもこうやって残っているのだとか。
昔はかわいいサイズだったんですね〜!
▲ そしてこちらが無線実習室。
▲ 掲示物の文字に時代を感じます。
▲ 無線実験室の中には機械がたくさん!
▲ 古くてカッコいい機器が大量に置かれていてワクワクが止まりません!
文字盤に地図が重なっていてなんとも言えないデザイン。
アナログとデジタルが混合したようなものって妙に未来への憧れ感があっていいですよね。例えばカシオのデータバンクとか。無線実験室の機械たちはそんな雰囲気を感じます。
▲ 今までに交信した国々がマッピングされていました。
地図の横にカードが貼られていますが、このカードはQSLカードというものらしく、「アマチュア無線家が交信したことを証明するため、交信相手に発行するカード(Wikipedia「QSLカード」より)」なのだそう。
▲ QSLカードは展示室のほうにもたくさん展示されていて国や局によってデザインのテイストが様々。
▲ 実写だったりイラストだったり。なぜそれを採用した?!というデザインのものもあって非常に面白かったです。
このカードを収集するためにアマチュア無線をやっている人すらいるのだとか。まだまだ知らない世界があるなぁ〜。
▲ そしていよいよヘリコプターです。
普段は施錠されている扉を開けてもらい屋上へ。
ついにその姿が明らかに・・・!
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▲ おぉ!ホントに古いヘリコプターがある!
▲ なんだか小さくて丸っこくて、昆虫のようなカワイイデザインです。
▲ 色もオレンジで、そんなチープさが逆にカッコいい!
このヘリコプターはベル・エアクラフト社の「ベル47G3B」をベースに川崎航空機が開発した「ベル47G3B-KH-4」という機体だそうです。
なんと、初の国産ヘリコプターなんだとか。
▲ この機械むき出し感。スチームパンク!
▲ 大きさを人と比較するとこんな感じ。
わたくしの身長が170cmですのでかなり小型のヘリコプターだとお分かりいただけるかと思います。
▲ 操縦席のタコメーターはこんな感じ。
▲ そして操縦席。めちゃめちゃシンプル!これはスリリングなフライトになりそうだ・・・怖
▲ このアナログ感、たまらないです。
▲ この「西空」は西日本航空のことだそうです。
ただ、西日本航空について調べてみましたがよくわかりません・・・。
Wikipedia KH-4 (航空機)によると、
警視庁に納入されて以降、新聞社、農薬散布、人員や物資の輸送として運行事業会社に採用された
とのことですが、ここに展示されている機体はどういう経緯でここに来たのでしょうかね??
▲ 現在この機体がどうなるかは未定だそうです。ただ、広報さんいわく、新しい六本松のほうの少年科学文化会館にはおそらく持っていかれないだろうということでした。
今のうちに見れておいてラッキーだった・・・。
▲ せっかくなので他の展示も見ていくことに。
▲ ?!
なんだかよくわかりませんがこのユルユルな空気感が昭和チックでイイですね。
▲ 巨大な鳥。小さくなった気分を体感できます。こうやって見てみると鳥ってけっこう怖いんだな!
▲ 昆虫の標本の展示なんかもあります。ここだけでも何時間でも見ていられそうです。
▲ あと、学習する機器が今では見なくなったようなものが多く、もはやそれ自体がコンピューターの歴史を知る展示物のひとつになっています・・・。
▲ OSがXP?!MEかな?!
いや、このアイコンのデザインは98かも?!スゲ!
▲ カワイイロボ。やっぱり子どもたちはロボが大好きなようで腹部のハンドル部分を狂喜乱舞しながらぐるぐる回転させていました。
▲ これまたカワイイ。残念ながら調整中。移転が決まっているからか、調整中のままになっているものも多かったです。
▲ あと、面白かったのがこちら。
これ、昔作られたホークスタウンの計画を模型にしたものなんだそうです。
ドームが2つありますが、当初の計画では「ツインドームシティ」といってドームを2つ建てる予定だったんだとか。
へぇ〜!そんなことが計画されていたんだ〜!知らなかった!
ちなみに少年科学文化会館の展示物はよかトピア(アジア太平洋博覧会)で使われたものもあるらしく、これもそのひとつなのかもしれません。
▲ 個人的にかなりグッと来たのがこちらの展示。
「館長オススメ無人駅7選」
館長、マニアックすぎるよ 笑
しかも「筑肥線編」ということはシリーズ化されているということ?!
これは総決算として閉館前にアーカイブを一挙展示してもらいたい!というか個人的に欲しい 笑
▲ 1階エントランスのこれも よかトピアチックな展示ですね。
▲ なんか初期のスペースワールドを思い出す空間です。
この辺の展示物はやっぱり処分されてしまうんでしょうかね?
▲ 閉館まであと一ヶ月を切った福岡市立少年科学文化会館。
みなさんも閉館前に行っておいたほうがいいかもですよ。
「ありがとう44年 さよなら少年科学文化会館」という閉館イベントも開催されるようです。
【参考サイト】