福岡のランドマークタワーといえば福岡タワー!では700年前の福岡のランドマークタワーは??
福岡のランドマークタワーといえば福岡タワー!では700年前の福岡のランドマークタワーは何だったのでしょうか??
▲ みなさん、福岡のランドマークタワーといえば何を思い浮かべますか??
▲ やっぱりコレですよね!福岡タワー!
高さは234m、海浜タワーとしては日本一の高さを誇る福岡のシンボルです。
ではず〜っと昔の「福岡といえばコレ!」みたいなランドマークタワーはどんなものがあったのでしょうか?
▲ それは現在の古門戸町の妙楽寺にあった「呑碧楼(どんぺきろう)」。
妙楽寺といえば御供所町の地下鉄祇園駅近くにありますが、約700年前には1kmほど北西の古門戸町にあったのだそうです。
[map addr=”福岡県福岡市博多区古門戸町4−16”]
▲ かつて妙楽寺があったのはこのあたり。住所:福岡県福岡市博多区古門戸町4−16
▲ 古い絵図を見てみると、確かに現在とは違った位置に妙楽寺が描かれています。
はるか昔には古門戸町あたりが海岸線だったのですね!
この妙楽寺には呑碧楼という、高さ30メートルの山門があったのだそうです。
▲ 御供所町にある東長寺の五重塔が高さ23メートルですので、それよりもさらに高い山門が建てられていたのですね。
当時としてはとんでもない高さだったことでしょう。
▲ 海から博多に向かってくる船はこの呑碧楼を目指してやって来ていたそうですので、かなり遠くからでも見えていたのでしょうね。
また、登った時の眺めも素晴らしかったそうで、呑碧楼をテーマとした漢詩が数多く残されているのだそうです。
しかし、天文7(1538)年の大火で焼失し、妙楽寺自体も、慶長5(1600)年に御供所町に再興されるまでは無くなっていたそうです。
国内だけでなく、中国でも有名だったという呑碧楼。
今となっては見ることはできませんが、いったいどんなものだったのか気になります。
【参考サイト】
・No.350 ふくおか塔ものがたり 福岡市博物館
・妙楽寺と外郎 石村萬盛堂歳時記
・石城山妙楽寺 ういろう伝来の地 博多の魅力