【唐人町】江戸時代の魚の養殖場跡
唐人町〜荒戸あたりの地図をながめていましたところ、ちょっと気になる場所を見つけました。
▲ この部分。L字にカーブした川か堀のようなものがあります。
なんだかちょっと気になりますね。
▲ 早速 江戸時代の古地図で確認してみました。
お寺の位置などから考えると ちょうどこの場所のようです。(※古地図は現地案内看板より)
キレイに同じ形でおもしろいですね。
古地図には「梁所」と書かれています。
実はこの場所には その昔、魚の養殖場があったのだそうです。
▲ この部分に網のようなものを設置して魚が逃げないようにしていたそうです。
▲ 現在の地図でいうとこの部分。
▲ 網はなくなりコンクリートで固められてはいるものの、現在でもその痕跡が残っています。
▲ やや北側にもせき止めるものが描かれているのがわかります。
おそらく竹製の網のようなものが設置されていたのではないでしょうか。
▲ そして、この土手のようになっている部分から魚をすくい取っていたのだそうです。
▲ 現在の地図でいうとこの辺り。
▲ こんな感じで細い土手のようなものがあり、ここから魚を取っていたのでしょう。
▲ そして、取った魚はこの小さな建物に運ばれてセリにかけられました。
ミニ魚市場のような感じですね。
▲ ミニ魚市場の場所はこの辺り。
▲ このような感じで建物が建てられていて、魚屋や料理人で にぎわっていたのでしょうね。
▲ 現在は淡水の川になっていますが、当時は海がすぐそこにあったので海水が流れ込んでいたのだそうです。
スズキやボラなど海の魚がたくさん飼われていたといいます。
そして、ここは福岡藩が運営する藩営の養殖場だったようです。
今ではひっそりとした川ですが、藩単位で運営していた養殖場ですから、当時は相当な活気があったのでしょうね。
▲ こういうちょっとした場所にも人々の にぎわいや工夫などを感じることができるものですね。
【参考文献】
・古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(海鳥社 宮崎 克則、福岡アーカイブ研究会 編)