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福岡市美術館裏の気になる土塁

美術館裏に2〜3メートルほどの高さの土塁が続いていますがなぜこんなところに土塁があるのか疑問に感じたことがありませんか?


より大きな地図で 江戸時代の福岡城周辺比較マップ を表示

▲ 土塁は北北東方向に伸びています。上記の地図で言うと中央の黒線部分になります。

実は以前はこの黒線より左側は堀になっていました。

今の大濠公園の池がここまであった感じです。

美術館は完全に水の中だったんですね。

そのため、この部分にその名残として土塁があるのです。

▲ この一見なんでも無いように感じる土塁ですがここにも面白い発見があります。

上記写真のように注意して探さないとわからないような石垣が埋まっている部分がいくつか見ることができます。

下記地図の緑色の矢印の部分で発見しました。


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▲ この石垣は東方面に伸びていましたが、古地図を見るとちゃんと東方面に伸びる石垣が書かれています。(※写真の古地図は「福岡城むかし探訪館」のものを引用)

▲ 土塁を北北東方向にそって進んでいくと下記地図の緑色の矢印部分でまた石垣を発見しました。


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▲ 上記地図の緑色の矢印部分です。

この石垣は東方面に伸びる石垣でしたが現在の地図を見る限りでは東方面に伸びる土塁は無さそうです。

しかし、古地図を見てみると・・・

▲ ちゃんと東方向に伸びる石垣がちょろっと書かれていました〜!

草の中からちらっと石垣がのぞいている場所がいくつかありますので探して古地図と比較してみると面白いですよ。

【参考文献】
福岡城むかし探訪館 展示物

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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