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漫画「博多っ子純情」で昭和の福岡をみる

ずっと読みたいと思っていた「博多っ子純情」を読んでみましたところ、昭和の福岡の町並みや今では変わってしまった風景がたくさん出てきて大変興味深かったです。

▲ 例えば1巻のこちらのシーン。主人公の郷とヒロインの小柳が野球のエラーの原因を作ったことでケンカするシーンですが、競艇場の川べりに立っていて、その背後に鉄道橋が見えています。

▲ 二人の背後の対岸に見えている競艇場の位置から推測すると、


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▲ こちらの場所です。

でも現在は鉄道橋はありませんね?!

▲ ということで昭和の地図(昭和23年、昭和36年の福岡と現在の福岡:塔文社 レトロマップシリーズ5)を確認してみると・・・

▲ この場所には鉄道が通っていたようです!

この鉄道は「博多臨港線」という貨物専用線だったそうです。

▲ 次のページでは確かに貨物列車が描かれています!とても面白いですね!

現在は廃線となり、鉄道橋もなくなっていますが、1985年まではこの橋は現役で使われていたそうです。

▲ ちなみにこの場所を確認すると鉄道橋の痕跡が今でも少しだけ残っています。

漫画の中では まさにこの場所に2人が立っていたのですね。

▲ こういう横丁なんかも探してみると ちゃんとありますね。


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▲ 漫画に描かれているものとどう変わったかなどを比べてみるのも面白いです。

町並みをチェックするのも楽しいですが、普通に漫画の内容も面白すぎます。

まだ読まれたことがない方はぜひ!

【参考資料】
・昭和23年、昭和36年の福岡と現在の福岡(塔文社 レトロマップシリーズ5)

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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