【ちょい閲覧注意】ひょう疽(そ)になった話

ひょう疽(そ)になりました・・・・。
▲ ある時、左手の薬指が痒いな〜と思ってボリボリかきむしっていました。
最初はなんだかちょっとかゆいな〜という程度だったのですが、だんだん我慢できないぐらいの痒さになってくる。
で、左手の薬指を見てみると微妙に白っぽくなっていました。
数日前にここの ささくれ をむしり取って少し血が出たのでその時の傷かな?というぐらいに考えていました。

▲ 翌日、痒さが尋常ではないレベルに。痒い痒い!そしてちょっと痛い!
しかも傷口の色が緑色に・・・。
物を持つとズキン!と痛む。なんだろうこの感覚・・・。初めてのことでかなり戸惑う。

▲ さらに翌日、白いというかもはや緑色の部分がさらに拡大・・・。痒いよりも痛いのほうが強くなってだんだん怖くなってくる。
このままこれが拡大して かゆうま状態になってしまうのではないかと不安がよぎる。

▲ さらに翌日。かなり腫れてきたし、い・・・痛い・・・・何もしなくても痛い!
ズキンズキンと鼓動にあわせて指が痛み、パソコンのタイピングにも支障がでるほどに。
痛すぎて重いものが持てないし、何かのはずみでちょこっと触れただけでズキッ!と痛みが走る。
ズキンズキンとした痛みは常にあって、指先に小さな心臓があるのではないかと思えるほど。
緑色の部分を中心にしてその周囲が赤く腫れ上がり始めていました。
これはさすがにほっとくとヤバい気がする・・・ということで皮膚科に駆け込む。


「いつからどういう風に痛みますか?」

「4〜5日前からささくれをむしった部分が痒くてだんだん痛くなってきました。」


「これはだいぶ膿が貯まってますね〜。」

「膿ですか?」

「そうです。普段は手が濡れるような仕事や作業をしてますか?」

「いえ、そういう仕事はとくにしていないのですが・・・・」

「う〜んそうですか、では汚れたものを触ることは多いですか?」


「え〜っと・・・」


「そうですね・・・」


「はい・・・ものすごく心当たりがあります・・・」

「その時、手を洗ってますか?」

「はい、汚れた手はよくないと思って頻繁に洗っています。」

「洗った手はちゃんと拭いていますか?」

「えっと、ハンカチを持っていないので濡れたままにしていることは多いかもです。」

「おそらくそれが原因ですね。」

「えっ?!洗ってるのにダメなんですか??」

「濡れた指に細菌が入って起こる炎症なんですよ。一般に「ひょう疽(そ)」と言われているものです。」

「あ、じゃあ僕の場合は濡れたままの手で汚れたものを触っていたから炎症を起こしたんですね。」

「おそらくそうでしょうね。放っておいたらリンパ管炎になることもありますので膿を出しましょう。」

「リンパ管炎になるとどうなるんですか?」

「40度ぐらいの熱が続きますね。そうなると苦しいですからすぐに膿を出しましょう。」

「すぐにお願いします!」


「・・・・・で、膿を出すってどうやって出すんですか??」

「針で指します。刺したところから押し出します。」

「え?!痛くないですか?」

「痛いですよ〜(ニッコリ笑)」

「優しくお願いします!」

「じゃ、ちょっとチクッとしますよ。」
そう言って先生は注射針みたいなやつで左手の薬指のあの部分をチクリと指しました。

「あれ?全然痛くないですね。」

「表面を少し傷つけただけですからね。それじゃ、膿を出していきますね〜。」
そして先生は薬指の腫れている部分をギュ〜〜っと押し始めた!

「痛たたたたたた!!!!!むちゃくちゃ痛いです!!」
絶対お見せできませんが、出された膿が指に付着してグロすぎる状態に・・・・。
こんなに膿が溜まっていたのか・・・。これが指の中に入っていたのが逆に不思議なくらい。

「まだですよ〜〜〜(ニッコリ笑)」
そう言って先生はさらに強く押し始めた!

「あたたたたたた!!!!!すいません!もうギブアップ!!」

「うん、ちょうど膿も出しきりましたね。」

「あ・・・ありがとうございました・・・・。」

▲ 治療後、念入りに消毒、清掃が行われてテープで傷を保護。
抗生物質の飲み薬と塗り薬をもらったのでしばらくはそれを使って様子見とのこと。

▲ で、翌日の様子がこちら。ほとんど傷も膿もなくなってすっかりキレイに。よかった・・・。
ひょう疽そのものも痛いですが、治療で膿を出すのがむちゃくちゃ痛い!これはもう二度と味わいたくないな・・・。
みなさんも濡れた手を放置して汚れたものを触ると大変なことになるかもしれませんのでお気をつけ下さい。
今後、古い紙モノを触る時には注意しよう・・・。


