【漫画】お寺に売られているユルいけど怖すぎる漫画「地獄と極楽」を読んでみた
お寺に売られているユルいけど怖すぎる漫画「地獄と極楽」を読んでみました。
噂に聞いていた漫画「地獄と極楽」。
なんでも、絵柄と内容のギャップがすさまじく、不思議な漫画なのだとか。
福岡のお寺で売っていないかと探してみましたが取り扱っているお寺が見つけられず、個人的に伝説の漫画になっていました。
▲ すると、先日、友人が鎌倉からゲットしてきてくれました!
これは嬉しい!
ジャケットは普通、というか、わりとよくありそうな絵柄と構図。
▲ 背表紙はこのような感じ。値段は600円とのこと。
今のところ特に違和感はありません。
▲ 巻末を見てみると、定価500円と書かれていて、背表紙と100円の差が!いったいどちらが正しいのか!
「こどもの本シリーズ」と題して「おしゃかさま」「かんのんさま」「おじぞうさま」などなど数々の書籍が出版されているようです。これはコンプリートしたい!
▲ では早速ページをめくってみると・・・
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▲ 題字が「八大地獄 等活地獄」。怖いです。
▲ そして絵柄がかなり昭和30年的。
初期手塚治虫と杉浦茂の間みたいな絵柄。
主人公が道を歩いていると牛車が現れて極楽のお迎えだと思ったら地獄行きだったというヘビーな内容。
▲ そして閻魔大王の前に連れて行かれるのですが・・・・
▲ この後の展開がかなり理不尽。
閻魔大王が「はて・・・・この者はここへくるやつではないが」と言うと、倶生神(閻魔大王に善悪を報告する神)が「よいこともせぬが・・・・わるいこともせぬやつ」といいます。
すると閻魔大王が「うまれかわったらよいことにはげむよう八大地獄のくるしさをみておけ」と、わりといい加減なノリで地獄行きにされるという・・・・。
▲ その後はひたすらに地獄めぐりをさせられるのですが、絵柄のわりに描写されている内容はエグいです・・・・。
逆に狂気が強調される感じがします。
▲ 鬼たちは殺生をしたり嘘をついたり仏法に励まなかったからこういう目に合うのだと説きながら苦しみを与え続けます。
子供時代に読んでいたらトラウマレベルです。
▲ 主人公はどの場所でも間一髪で危機を免れたり、鬼に助けられたりするのですが、これは主人公の子供が真面目に法事に取り組んだためだそうです。
▲ ようやく長い地獄を抜けだすと次は極楽にたどり着きます。
▲ 地獄のおぞましい色使いに比べてやはり天国はカラフル。
ちなみに地獄は51ページ、天国は14ページと地獄の描写シーンが格段に多いです。
▲ 天国にたどり着いてからも、主人公の家族が「仏さまをしんじてごくようをつづけているそのくどくでごくらくへおむかえされた」と説明されます。
▲ 地獄で出会った人も子どもたちが供養を続けてくれたので天国に行けたと言っています。
つまり、真面目に仏様に信心すると自分だけでなく輪廻の段階において家族も報われるということが繰り返し語られています。
▲ ファンシーな絵柄のわりに深〜い内容の漫画「地獄と極楽」。
みなさんも見つけたら読んでみてください。スゴイです。