【金の隈】弥生時代の共同墓地 金隈遺跡
投稿日: | カテゴリー:街散歩
博多区の金の隈に弥生時代の共同墓地である金隈遺跡(かねのくまいせき)があります。
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▲ 公園として整備されてはいますが、ちょっとわかりにくい場所にあります。
▲ 狭い道を入って行くと「史跡 金隈遺跡」の石柱を発見。駐車場もあります。
▲ 金隈遺跡は昭和43年に桃畑を開梱しているときに偶然発見されました。
この近辺は最古の水稲耕作跡がみつかった板付遺跡などもあり、何か出てきても不思議ではない場所なのでしょう。
弥生時代の共同墓地で400年間にわたって使われ続けた墓地と考えられているそう。
▲ 展示室が造られていて発掘されたままの姿で保管・展示されています。
▲ 金隈遺跡では348基の甕棺墓(かめかんぼ)、119基の土壙墓(どこうぼ)、2基の石棺墓(せっかんぼ)が発見されているそうです。
遺跡を見ているとサイズの小さいものが多いことがわかりますが、これは1才〜6才の子供の死亡率が高かったからだそうです。
▲ 甕棺墓とはこういう素焼きの甕(かめ)です。
ちょっとカプセル型宇宙船のような感じがして諸星大二郎的世界観に興奮を覚えます。
ちなみに成人は40歳ぐらいで亡くなった人が最も多いとのことです。
60歳以上生きたと考えられる人は全て女性なのだとか。
よく、映画や小説などで古代の祈祷師が老婆として表現されるのはあながち間違っていないのかもしれませんね。
▲ 貝でできた腕輪などの副葬品も見つかったそうですが、種子島〜オーストラリアまでしか生息しない貝だったそうです。
遠く離れた場所からどういう経緯で運ばれて来たのか、なんとも不思議ですね。
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