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【福岡の絵葉書】森鴎外が勤務した小倉衛生病院

小倉衛生病院の絵葉書(明治後期〜大正初期)。

森鴎外の「鶏」を読む。

明治32(1899)年、森鴎外は陸軍第12師団の軍医として小倉へ赴任し、小倉衛生病院に勤務している。

「鶏」は森鴎外が小倉へ赴任した直後の体験をもとにした作品と言われている。

森鴎外の住んだ鍛冶町を中心に、京町、旭町、室町、魚町、鳥町など、実際の小倉の地名が多く出ててくる。

冒頭あたりで、汽車が小倉に近づくとまず最初に見えるのが旭町遊廓、という表現があるが、これは今でも同じだ。

ただ、現在は風俗店が見えないようにするための配慮なのか、線路の高架に外壁が設けられているので電車からは若干見えにくくなっている。

その他にも室町から常盤橋を渡って京町へ行った、というような町の描写が多く、土地感があると非常に楽しい作品だ。

また、森鴎外が住んだ家の描写も細かく出てくる。

この家は現在でも鍛冶町一丁目に残されていて、無料公開されている。

以前に訪れたことがあるが、そのときの記憶から、「鶏」に出てくる描写がより克明に思い起こされて面白かった。

森鴎外が勤務した小倉衛生病院は現在、小倉医療センターとなっている。



Y氏(山田全自動)
Y氏(山田全自動)
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福岡でブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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