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【舞鶴】旧浜町にあった黒田家の別邸

旧浜町、現在の舞鶴3丁目付近には黒田家の別邸がありました。


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▲ 舞鶴3丁目にあった旧浜の町病院。


▲ 移転したため、古い建物は取り壊されてしまいました。


▲ 浜の町病院にはこのような碑がありました。

この地古くは煙草町とよばれていたが元文年間(一七三六年頃)海岸に近いところから濱町(のちに浜の町)と改められた

この附近には黒田家の別邸が置かれ潮見櫓(現在の大手門に移築)があった

この町名により昭和二十六年病院創立にあたり浜の町病院と名づけた

なお昭和三十九年浜の町は現在の舞鶴三丁目に編入された


▲ 昭和初期まではこのすぐ近くまで海がありましたが、埋め立てられて現在はだいぶ遠くに海岸線があります。


▲ 江戸時代の地図でこの付近見てみると福岡藩の大名たちの下屋敷があり、黒田家の下屋敷としては描かれていません。(※古地図は「古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(宮崎克則・福岡アーカイブ研究会 /海鳥社)」より)


▲ しかし、この近くには「黒田家濱町別邸跡」の碑もあります。

実は、浜町が黒田家の別邸として使われ始めたのは明治維新後からなのだそうです。


▲ もともとは福岡藩の上級家臣たちの下屋敷だったのですが廃藩置県で福岡藩が解体され、お城の中にあった宝物類、櫓などをこの場所に移動させ黒田家の別邸としたのだそうです。

そのため、福岡城にあった櫓などがこの場所にたくさんあったそうですが、福岡大空襲によって焼けてしまいました。

もし空襲の被害に合わなければ現在もこの場所に福岡城で使われていた櫓が残っていたのかもしれませんね。

【参考文献】
レファレンス共同データベース
古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(宮崎克則・福岡アーカイブ研究会 /海鳥社)

古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み
宮崎 克則 福岡アーカイブ研究会
海鳥社
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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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