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福岡競艇横の堤防でみつけた不思議なでっばり

那の津大橋から福岡競艇場のボートがチラ見えしますので、それを見ていましたところ、堤防部分にちょこっと突起があることに気が付きました。


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▲ 地図上で言うとだいたいこの辺り。

▲ width、height 共に 2m ほどの大きさの突起です。

▲ なぜか少し斜めに でっぱっていますね。釣りをするのに よさそうなスペース。

そして、このでっぱりから ちょうど対岸部分を見てみると・・・

▲ 対岸にも明らかに不自然な形状のものが!

▲ 逆ホームベースっぽい形です。

▲ う〜ん、これは何か においますね。

▲ 地図上で確認してみると、この2つのでっぱりの場所はこのあたり。

▲ どうも、この2点をつなげることができそうな感じですね。

▲ そして、この道を確認してみると・・・


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▲ 非常に不自然な形でガードレールが設置されています。

2車線にするには幅が狭すぎるし、1車線では幅が広すぎる、まさに「帯に短し たすきに長し」を地で行くような場所です。

▲ 「昭和23年、昭和36年の福岡と現在の福岡(塔文社 レトロマップシリーズ5)」の昭和36年の福岡市外地図でこれらの場所を確認してみると・・・

▲ この場所には鉄道が通っていたようです!

あの突起物は鉄橋の跡だったのですね。

調査してみましたところ、この鉄道は「博多臨港線」という貨物専用線だったそうです。

段階的に区間を分けて配線となったそうですが、1985年まではこの橋は現役で使われていたそうです。

また、Wikipediaの「博多臨港線」に

1989年8月3日から8月9日の間は福岡競艇場および「アジア太平洋博覧会」への来客を対象に、香椎 – 博多港間のJR貨物の路線を九州旅客鉄道(JR九州)が期間限定で第2種鉄道事業者として借受け、さらに博多港駅の構内線(元は、福岡港駅への路線の廃線跡を構内線として残したもの)を活用して進んだ位置に「福岡ボート前」と呼ばれる臨時駅を設置し、当時「SLあそBOY」で使用されていた蒸気機関車58654(8620形)が牽引する12系客車、ないしはジョイフルトレイン改造を施したキハ58系気動車(アクアエクスプレス)により、臨時の旅客列車を運転したことがある。(Wikipedia「博多臨港線」より引用)

と、7日間のみこの橋が復活したと思しき記述がありました。

その後、どのタイミングでこの橋が撤去されたのかはわかりませんでしたが、ちょっとした痕跡から色々と探れて面白いものですね。


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▲ 今だに建物の形が線路と同じようにゆるやかなカーブを描くようになっているのが楽しいです。

【参考文献】
・昭和23年、昭和36年の福岡と現在の福岡(塔文社 レトロマップシリーズ5)
・Wikipedia「博多臨港線

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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