【警固】享保の大飢饉の犠牲者を供養する味噌喰地蔵尊
投稿日: | カテゴリー:寺社仏閣
警固に享保の大飢饉の犠牲者を供養する味噌喰地蔵尊があります。
▲ 警固の住宅街を歩いていると、木々が生い茂っている場所に赤い鳥居をみつけました。
▲ 鳥居には地蔵尊と書かれています。
▲ そして石柱には「味噌喰地蔵尊」の文字が。
▲ さらに奥に進むとまた二つの鳥居がありました。「享保の難に出会いし里人悼み御霊慰めるは今人の濃情」
▲ 「有難や味噌地蔵尊にお詣りし御霊慰め香願申上げ」
▲ そして奥にはお地蔵さまが。
▲ 案内板に書かれていた由来を要約すると、
・享保の飢饉の際に福岡城下の荒戸、魚町浜で飢えた人のための炊き出しが行われていた
・南方向から福岡城下に向かう最短ルートであったがここで力尽きる人がたくさんいた
・犠牲になった人を慰めるためにこの地蔵尊が作られた
・味噌や握り飯をお供えされていたがある人がお地蔵さまの顔に味噌を塗ったことが風習化した
というような内容でした。
▲ 享保の飢饉は冷夏とそれによる害虫の大量発生が原因と言われていて、福岡では人口の約1/3の人が犠牲となったとされています。
そのため福岡の至る所にそれを慰めるお地蔵さまや供養塔が建てられています。