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【福岡市】西公園・光雲神社参道を今と昔で比較してみる

西公園へとむかう光雲神社参道は古い絵葉書がたくさん残されています。

絵葉書を使って今と昔で比較してみました。


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▲ 場所はこちらです。

▲ 現在の様子。

▲ こちらは大正〜昭和初期の様子です。

道は舗装されていませんね。左側の車がいい雰囲気です。

▲ こちらも大正〜昭和初期です。

木の枝の形などを見ると、上の絵葉書とほとんど同じ時期に撮影されたものではないかと思います。

にわかのお面をつけた人が博多弁で西公園を案内しています。

▲ そしてこの写真では博多人形の土産物屋さんが写っています。昔はこういうお店があったんですね!

益田啓一郎さんのWebサイトを参考にさせていただくと、昭和8年頃と記載されていました。

▲ 拡大してみると どんなものが売られていたのかが少し見えます。

人形の他に壺のようなものもあったようですね。

▲ ここに見えているのは絵葉書でしょうか??

▲ これが東公園にある日蓮聖人像の絵葉書に見えて仕方ないです。

▲ 日蓮聖人像の絵葉書は福岡の絵葉書でも定番のようで、かなりの数を見かけます。

もしかしたらここにも売られていたのかもしれませんね。

▲ あと、ずっとわからなかった絵葉書があります。

明治44年の消印がついている古い絵葉書です。

「福岡西公園下小田部の藤」と書かれています。

小田部というと早良区にある小田部?ここからはずいぶん距離がありますが当時は「西公園下」と言っていたのかな?などと釈然としない感じでしたが、やっと分かりました。

▲ 西公園へとむかう光雲神社参道にある福岡バプテスト教会。


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▲ 場所はこちらです。

▲ 教会の前にこんなパネルをみつけました。パネルには

明治の初めから終戦直後まで、この辺り一帯に「小田部の藤」と呼ばれた九州随一の藤の庭園がありました。毎年4月から5月の花の時期には無料開放され、多くの見物客でにぎわっていました。

と書かれていました。

なるほど、ここに小田部の藤という庭園があったのですね。知らなかったです!また、

小田部藤園は、黒田藩士・小田部爲雄が37歳で散った竹馬の友 勤王の志士 平野国臣を偲んで屋敷内に藤を植えたのに始まり

とのことで、歴史的背景のある庭園だったようです。

現在、福岡バプテスト教会前庭に2株が残っており、その名残りをとどめています。

とも書かれていました。

▲ 確かに藤が残っています。

▲ こちらにも。

一見何でもない参道のようですが、昔のことを調べてみると色々見えてくるものですね。

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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