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再開発で激変する折尾駅周辺のレトロな街並みを見に行ってきた

ここ数年で再開発によって激変する折尾駅周辺のレトロな街並みを見に行ってきました。IMG 1323
▲ 折尾駅にやって来ました。

最近よく、折尾駅近くの堀川の古い街並みが再開発でなくなってしまうので今のうちに見ておいたほうがいいですよ、と言われることが多かったので来てみました。

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▲ 大正5(1916)年に作られた木造の駅舎があったのですが現在は解体され新しい駅舎に建替え中。

以前の折尾駅を模した駅舎が建てられるようですね。

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▲ 駅の中には今でも古いレンガが残っていたりします。

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▲ ホームも木造の古いものが残っていて昔ながらの雰囲気があります。

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▲ こういった古いレンガなども解体されて新しくなるんでしょうかね??

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▲ ホームの下部分にもレンガがあるなど、かなりレトロです。

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▲ それにして折尾駅ってものすごく複雑な構造になっていますね・・・。

自分が今どこにいるのかわからなくなってしまう・・・。

新しい路線ができたり増築したりするなかで徐々に複雑になっていたんでしょうね。

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▲ そして折尾駅で絶対に食べたかったのが駅弁!

東筑軒の立ち売りの人がホームを回って販売しています。

売り子の小南さんの「お弁当〜お弁当〜」の声がホームに響き渡ります。

昔はこのスタイルでの販売はどこの駅でも行われていたそうですが、だんだん少なくなり、今では全国的にも珍しいものになってしまったのだとか。

こんなところまでレトロさが残っているのは素晴らしい!

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▲ かしわめし(小)、かしわめし(大)、大名道中駕籠かしわ(豪華なおかずがセットになっている)の3種類が販売されています。

今回はかしわめし(小)を購入。

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▲ 錦糸玉子がなんとも色鮮やかで美味しそうです!

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▲ う〜ん、これは絶品です。

全体的にあま〜い味付けが癖になります。子供も大好きな味。

あまりの美味しさにあっという間に完食。

では外に出て駅周辺を歩いてみたいと思います。

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▲ 駅横にいきなりレトロな建物が。

いろんなものがパズルのように組み合わさっていて面白いです。

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▲ しかも中央部分はちょっとした商店街のようになっていました。

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▲ そこから少し進んだところにも小さな商店がたくさんあります。

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▲ 特にこの「新市場」は博多の柳橋連合市場を連想させます。

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▲ 八百屋、肉屋、和菓子屋などがひしめき合う地元密着型の商店街。

意外と多くの人でにぎわっていました。

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▲ 近所にあったら毎日通いたくなりますね。

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▲ この周辺には他にも古いものが数多く残っていました。

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▲ あと怖かったのがこれ。

むちゃくちゃ低い高架。

僕は身長170cmなのですが少し頭を下げないと通れない低さでした。

頭上を電車が通ったら怖そうだな〜!

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▲ ちなみに折尾駅は筑豊本線と鹿児島本線が交差していて、地上に筑豊本線、高架に鹿児島本線が走っています。

このような構造を立体交差と言うらしく、立体交差が作られた駅としては日本最古なんだそうです。

その交差する部分を見たかったのですが工事中で見ることができませんでした・・・。

いろいろ調べてみると1番のりばのホームからは見えるようです。

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▲ この三連アーチ橋もすごかった!

今は使われていないため、トマソン的な存在になっていますが、もともと上を電車が走っていたのだそうです。

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▲ トンネルの穴が斜めになっているため「ねじりまんぽ」という特殊な工法で作られているのだそうです。 ※ 参考 → 「ねじりまんぽ」とは

この「ねじりまんぽ」は非常に珍しく、現存しているものは数少ないのだとか。

案内板も何も出ていませんが見逃せないスポットです。

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▲ 先ほどの三連アーチの他に六連アーチの橋もあったそうですが、こちらはすでに解体済み。現在はそのレンガを使用したモニュメントが建てられています。

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▲ そしてこちらは折尾隧道という2011年に解体されたトンネルの名板です。

この名板は大正13(1924)年に作られたもので、昭和33(1958)年に折尾隧道を改修する時に埋め立てられ、2011年の解体工事の時に再び出てきたのだそうです。

それを今はモニュメントとして展示中。

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▲ そして駅近くにど〜んとそびえ立っているのが「オリオンプラザ」です。

オリオンプラザはスーパーの丸和折尾店が入っていた商業ビルだったそうですが、2013年11月に閉店。

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▲ 現在は飲食店が数店舗と「折尾こどもと母のとしょかん」などが入っているのみの状況です。

昭和59(1984)年の開業当初はかなりのにぎわいをみせていたとのことですが、こちらの建物も数年以内に解体予定とのこと。

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▲ せっかくなので粉モン系の屋台風店舗「さんさん」で回転焼を食べてみました。うまい!店員さんもなんか妙に活気ある!

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▲ こちらは角打で有名な宮原酒店。

常連客のみならず、若い角打ファンにも人気だそうです。

お酒が飲めたら行ってみたいな・・・。こういう時に下戸は損です・・・。

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▲ 銭湯の鶴の湯。こちらのページを見てみると、けっこうレトロでいい雰囲気のよう。

今もやってるのかな〜?

あと、奥にある酒屋 高橋酒店も角打で有名だそう。

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▲ 閉店していましたがこちらの食堂もかなりいい味出してます。これは営業してたら行ってみたかった。

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▲ 複雑に入り組んだ路地にはスナックや飲み屋がたくさんあって楽しいです。

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▲ このテナントビル、なかなか年季が入っています。

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▲ 1階にある「カド」の看板が可愛かった!

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▲ そしていよいよメインの堀川沿いの飲み屋街へ!

この堀川は約400年前に福岡藩が遠賀川の洪水対策として遠賀川を分流させるために造った人工の川なのだそうです。

川は年貢米の運搬に使われたりしていたそうで、明治期には石炭の運搬にも役立ったのだとか。

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▲ スゴイな〜!ここ!川に沿ってず〜〜っと奥までお店が建ち並んでいます。

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▲ ここも数年以内に再開発で全部無くなってしまうそう。ムゴイ・・・。

ちなみにこの堀川沿いの道は中間市出身の高倉健も東筑高等学校に通う通学路として使っていたのだそうです。

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▲ みんなが名店とおすすめしていた「天水」というラーメンとギョウザのお店に行ってみることに。

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▲ 店内は昔ながらのラーメン屋といった雰囲気。落ち着く空間です。

ラーメンとギョウザのセットを注文。

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▲ カウンターの上部分にはこんなメッセージが・・・。

やはり再開発は近いようですね・・・。

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▲ これはウマそうだ!水にかなりこだわっているらしいです。

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▲ 素朴な飽きのこない味でつるつる食べれちゃいます。ウマいです!

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▲ チャーシューもたくさん入っていて嬉しいです。

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▲ そしてギョウザ。

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▲ カリッと焼かれた皮が最高!

これまたシンプルで素朴な味わいがたまらないです。

大きめのものが8個でしたがペロッとたいらげてしまいました。

かしわめし食べたり回転焼食べたりしたのですがぜんぜん食べれてしまいました。

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▲ 天水の奥さんいわく、昔は堀川沿いには柳の木も植えられていて大変風情があったそうです。

河川工事が行われてキレイにはなったけれど、柳の木が切られたのは寂しかったとおっしゃっていました。

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▲ 数年後にはこの街並みも一変してしまいそうなので皆さんも今のうちに見ておいたほうが良いかもしれませんよ。

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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