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【佐賀の絵葉書】レトロな町並みが残る佐賀のかつての経済拠点 新馬場通り

佐賀市の松原神社東側の参道にレトロな町並みが残る新馬場通りがあります。


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▲ 新馬場通りには年代物の建物が並んでいます。こちらは森鴎外が宿泊したという1853年(嘉永六年)創業の旅庵 松川屋です。内装をリニューアルした時には黒澤映画の美術監督をつとめる村木与四郎氏が監修したのだそうです。


▲ この松尾写真館の建物もかなりいい味出してます。


▲ 戦前から残っているっぽいですね。


▲ 甦り恵比寿というものもありました。


▲ 案内看板によると

もともとは、明治期に栄えた旅館「井徳屋」の庭先にあった恵比寿さんです。二〇〇七年に発見された時は、破損が激しかったのですが、「佐賀ん町屋ば甦らす会」により、石工さんの素晴らしい匠の技で見事に甦りました。その甦りを喜ぶような愛らしくて幸せな笑顔で新馬場通りを見守って下さっています。

ということです。


▲ 現在はこのような景色ですが、明治時代には・・・


▲ こんな感じの町並みだったようです。巨大な鳥居や灯籠があったようですね!

かつては新馬場通りに九州で最大級の米取引所「佐賀米会所」があり、県外などからもたくさんの人が集まって賑わっていたそうです。その人たちのための旅館や料亭が建ち並び、発展していったようです。

松栄座という劇場もあったのだそうです。


▲ 松原神社から新馬場通りを見た風景。


▲ 松原神社から新馬場通りを見た風景の大正〜昭和初期の様子。

現在、新馬場通りの建物はテナント募集中になっているものが多いようでしたが、色々なイベントや施策をやることで復活させようと努力されているようでした。このレトロな町並みを活かして再び元気な町並みにしてもらいたいものですね。

【参考文献】
佐賀門前町商店街について

佐賀学―佐賀の歴史・文化・環境
花乱社
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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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