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【福岡市】かつて千鳥橋付近にあった「新博多駅」

博多築港記念大博覧会(1936年(昭和11年)に福岡市で開催)の時に発行された福岡・博多の名所案内にちょっとおもしろいものを発見しました。


▲ こちらの観光案内です。

昔の博多駅の前にあった「九軌百貨店」が宣伝を兼ねて作成したパンプレットのようです。

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▲ このように福岡・博多の名所・観光地・路線図などが描かれた鳥瞰図です。


▲ この鳥瞰図をよく見てみると、「新博多駅」という駅をみつけました。

今の場所で言うと千鳥橋の付近です。

「新〇〇駅」というと新大阪や新横浜、新神戸のように新幹線が停車する駅というイメージがありますが、この鳥瞰図は1936年(昭和11年)に発行されたものなので、もちろん新幹線はありません。

この新博多駅に関して調べてみると、Wikipediaの「西鉄博多駅」に下記のように書かれていました。

宮地岳線が博多湾鉄道汽船によって建設された際、まさに博多側の起点ということで、既に国鉄博多駅が存在したことから新博多駅(しんはかたえき)の名で開業した。1942年(昭和17年)に、同社が西日本鉄道へ統合された際、西鉄博多駅に改称した。

新博多駅は宮地岳線という現在の貝塚線にあたる路線の駅だったようですね。

貝塚線は現在貝塚までとなっていますが、昔はこの新博多駅があった千鳥橋付近まで伸びていたのだそうです。

順をおって見てみると、こんな感じのようです。

1924年(大正13年)5月13日 新博多駅として開業
1942年(昭和17年)9月22日 西鉄博多駅に改称
1954年(昭和29年)3月5日 福岡市内線への編入に伴い新博多に改称
1963年(昭和38年)12月1日 千鳥橋に改称
1979年(昭和54年)2月11日 廃駅

1924年(大正13年)〜1942年(昭和17年)の18年間と1954年(昭和29年)〜1963年(昭和38年)の9年間だけ新博多駅が存在していたということですね。

なるほど、また一つ勉強になりました。

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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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