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【福岡】福津市の新原・奴山古墳群

福津市の新原・奴山古墳群を見に行ってきました。


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▲ 福岡市から車で一時間ほど行った場所にあります。


▲ 前方後円墳が5個、円墳が42個、方墳が1個、合計48個からなる古墳群です。県内有数の規模をほこる数だそうです。

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▲ 直径15メートルほどの古墳がポコポコと見えてなかなか壮観です。(→ クリックで拡大


▲ この古墳群は5〜6世紀に建てられたと考えられています。

この辺りの豪族だった宗像君(むなかたのきみ)一族の古墳で、以前はこのすぐ近くに海岸線があり海が見渡せる場所にあったのだそうです。


宗像君はこの場所から約60キロ離れた孤島「沖ノ島」に深く関わっていたそうです。

沖ノ島といえば一般の立ち入りが禁止されている島で、一日だけ上陸できる日も抽選で選ばれた200人のみ(女人禁制)、上陸する時にも海で禊(みそぎ=水で体を清める)の儀式を行ってからしか入れないという島です。しかも島のものを草一本さえ持ち帰れないらしいです。

それと関連していると考えるとなんだか神聖な場所のような気がしてきます。


▲ 古墳からは鉄の鎧や飾り付けが施された土器などが出土しているそうです。


宗像氏は

出雲神の嫡裔、大国主命の神裔として伝えられ、天照大神と素戔嗚尊の誓約によって生まれた宗像三神を祭神とする全国宗像神社の総本社・宗像大社の大宮司家を中核とする。宗像氏は、正三位中納言清氏親王を祖とするが、伝承の域を出ない。(中略)また、平安時代末期辺りから武士化し、戦国大名としても活躍した。戦国時代に宗像氏貞をもって大宮司家が断絶した。(※ Wikipedia宗像氏より引用)

ということですので、かなり昔から戦国時代にかけて大きな権力を持っていたようです。


▲ 小山のように見えますが、こちらも古墳(22号墳)です。

この巨大な22号墳は全長80メートルにもなる前方後円墳で最大規模のものです。古墳のまわりには溝まで掘られているそうで、かなり権力の高い人物のものだと考えられています。

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▲ キレイな形の古墳が間近に見れます。千数百年前のものがこうして今でも残っているのはなんとも不思議な感じです。

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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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