【新天町】新天町の社員食堂「新天町倶楽部」にある岡本太郎の作品について中の人にいろいろ聞いてきた
新天町の社員食堂「新天町倶楽部」にある岡本太郎の作品について中の人にいろいろ聞いてきました。
▲ 新天町の社員食堂「新天町倶楽部」。
壁面にはあの岡本太郎の作品が掲げられています。 → 岡本太郎の作品を鑑賞しながら飲食できる新天町の食堂
とてつもなくスゴイ作品であるにもかかわらず、みんなその横で何事も無く食事している姿がなんともシュールです。
▲ この岡本太郎の作品は新天町の不思議を発見!「岡本太郎画伯の絵が目の前で見ることが出来るってホント?」のページには
昭和56年・福岡市に地下鉄が開通したこの年の7月26日新天町にも新たなシンボル時計台が誕生しました。
(中略)
それと同じ年の10月24日から3日間行われた「新天まつり」はゲストとしてあの「芸術は爆発だ!」の岡本太郎画伯を招いてメルヘン広場で現代美術についてトークをしていただきました。
その後、縦0.9メートル幅1.8メートルの大きなキャンバスに赤、青、黄の鮮やかな筆を走らせ「挑む」という豪快な文字を即興で描かれ、後日そのイベントで描かれた倍以上はあるサイズの作品が新天町へと送られてきました。
と書かれています。
つまり、この作品自体をイベントの時に描いたというわけではなく、後日、完成した作品が送られてきたという事のようです。
中の人に話を伺うと、本来はライブペイントのような形で巨大な作品を仕上げる予定だったのだそうですが、イベント当日に岡本太郎が風邪をひいていたため作品を仕上げることができず、後日送るという形になったのだとか。
▲ 作品を近くでよく見てみるとホワイトで修正が加えられていることがわかります。
ライブペイントにしては細かい部分まで描き込まれているなぁと思っていたらそういう理由だったんですね。
▲ ダイナミックな作品の中にも繊細なこだわりが感じられます。
▲ そしてこんなものも見せてもらうことができました。
新天町35周年創業祭「新天町まつり」の新聞広告です。
▲ 新聞広告には
『芸術は爆発だ』
あの奇才・岡本太郎を招き、新天町時計塔広場特設ステージにて岡本太郎のトークイン(にらめっこ問答)、サイン会を開催。また数々のダイナミックな絵を集めての岡本太郎展や、オリジナルデザインのチャリティー商品販売も行われます。
と書かれています。
トークイベントでは岡本太郎 一問一答のような形で観客から質問を受け付けて答えるという事をやったのだそうですが、岡本太郎がほとんど一人でずっとトークをしてしまったため本来予定されていた一問一答形式にならなかったんだとか。
▲ ちなみにこの新聞広告は新天町倶楽部に掲示されていますので自由に読むことができます。
イベントにかかった費用は〇百万円だったそうで、現在では考えられないほどの安さ。作品だけでもとんでもない価値がありそうなのに!
▲ また、新天町まつりのイベントをこなすことで精一杯で後日送られてきた作品はしばらく倉庫にしまわれたままになっていたのだとか。
それを新天町倶楽部を改装する時に飾ろうということになって現在のように食堂内に飾られているのだそうです。