孫文の碑が南公園の山頂にある?!
南公園の山頂には孫文の碑があるようです。
▲ 福岡市中央区の南公園。
▲ 動物園よりさらに上の場所は、自然がそのままに残る山深いエリアになっています。
▲ 散策道をひたすら高い方へ登って行くと、
▲ こういった感じの山が開けた場所があります。
現在は木が生い茂っているためあまり見通しがきかないのですが、古くは大休山と言われ、景勝の地として知られていたのだとか。
福岡の儒学者である貝原益軒も「筑前国続風土記」の中でどこよりも景色が良いと大絶賛している場所です。
▲ そんな大休山ですが、この山頂部分に「中山記念碑」という碑があるのをご存知でしょうか?
▲ 「中山」とは中国の辛亥革命を指導した孫文のことです。
Wikipediaの「孫文」によると、
孫文が日本亡命時代には東京の日比谷公園付近に住んでいた時期があった。公園の界隈に「中山」という邸宅があったが、孫文はその門の表札の字が気に入り、自身を孫中山と号すようになった。日本滞在中は「中山 樵(なかやま きこり)」を名乗っていた。
とのこと。
中国では「孫文」よりも「孫中山」という呼び方のほうがメジャーなんだそうです。
そんな孫文の碑がなぜ福岡のこの場所に?!
▲ 実は孫文は福岡との関わりが深く、特に福岡の政治結社である玄洋社からは資金援助を受けるなどしています。
玄洋社の社員であった実業家の安川敬一郎は孫文のために家を借り、生活費も援助していたのだとか。
大正2(1913)年の2月に来日した際には福岡の様々な場所を訪れ、九大で講演会を行ったり、千代の水茶屋にあった常盤館に宿泊したりしています。
▲ この中山記念碑は昭和40(1965)年に孫文の生誕100周年を記念して福岡に住む華僑の人たちが建てたのだそうです。
▲ なぜ南公園のこの場所が選ばれたのかについてですが、おそらく近くに台北駐大阪經濟文化辧事處福岡分處(台湾大使館みたいなもの)があるからなのではと思っていますが、どうなんでしょうか。
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▲ 台北駐大阪經濟文化辧事處福岡分處 住所:福岡県福岡市中央区桜坂3丁目12−42