昭和二年の福岡市の地図
今回は所有している地図の中でもお気に入りの地図です。
大正終わりから昭和初期(昭和二年頃)頃に制作されたと思われる地図です。
▲ この地図は「最新版携帯用福岡市街地図【附名所案内】」と題されています。
ご覧のとおり折りたたむと とてもコンパクトになる地図で、ミニチュア好きのY氏的にはたまらないです。
▲ 広げるとこんな感じです。
▲ 裏には福岡の名所案内が掲載されています。
▲ もうひとつ、この地図の好きな点は、地図の右下にこちらの「東亜勧業博覧会」の会場案内図が載っている点です。
このことからこの地図はおそらく大正終わりから昭和初期(昭和二年頃)頃に博覧会に合わせて制作された地図であると考えられます。
東亜勧業博覧会は昭和二年に現在の大濠公園で開催された博覧会です。
▲ こちらの動画がとてもわかりやすいです。
▲ 会場がどのようなものであったかが正確にわかる貴重な案内図です。
▲ こちらは東亜勧業博覧会の会場の絵葉書です。
大濠公園の湖畔にこんな大きな建物がたくさんあったなんて びっくりですね!
▲ そして地図部分にも大きく「東亜勧業博覧会会場」と書かれています。
▲ その他にも埋立地予定地の情報や水深まで書いてあったりして小さい中にできる限りの情報がギュッと凝縮されている点も素晴らしい地図です。
今は「詳しくはWebで見てね!」ということができますが、当時はインターネットなんてもちろんない時代ですから、こういった紙媒体の限られたスペースにいかに多くの情報をわかりやすく載せることができるか という工夫がみられてとても興味深いです。
素晴らしい地図を残してもらえたことに感謝です。
昭和23年、昭和36年の福岡と現在の福岡 (レトロマップシリーズ (5))
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