昭和30年代風漫画の作り方
昭和30年代風漫画の作り方を考えてみました。
↓↓↓昭和30年代風の漫画とはこんな感じです。↓↓↓
▲ 昭和30年代の漫画が好きなので、なんとかあの感じを出せないかといろいろ試していたら まあまあ雰囲気を出せるようになってきたのではないかと思います。
でも僕はイラストを本格的に頑張りはじめて2ヶ月程度なのであくまでも「参考」程度にしていただければと思います。
作り方
▲ まず、それっぽい漫画を描きます。漫画を描くのが無理な場合はちょっとしたイラスト+文章のようなものでも いいと思います。
▲ お見せするのは恥ずかしいものがありますが、スキャンしただけのほぼ未加工の状態です。(ゴミ取りやレイアウトは少々修正しています)
僕のやり方はこれ以降はPhotoshopを使って制作しています。
▲ ベタを普通に塗ります。(「ベタ」=黒く塗りつぶしている部分)
▲ 次にグレーで木や草などを着色します。
グレーのカラーコードは #eeeeee で塗ると いい雰囲気が出るようです。
ベタ塗りの黒と このグレー2色におさえたほうがいいと思います。スクリーントーン(柄のついた塗りつぶし)も使わないほうがいいです。
▲ セリフを入れます。
漫画のセリフはひらがなは明朝、漢字はゴシックになっています。
それに対応した「コミックW4-IPA」というフリーフォントなどもありますのでこだわりたい方はダウンロードしてみてもよいかと思います。
僕の漫画は子供向け漫画を想定していますのでセリフは全てひらがなです。
なので、アドビソフトに付属の「小塚明朝 Pr6N」を「B(BOLD)」で使っています。
あとは、雰囲気を出すためにページ左側に縦書のコメントを入れるとよいかと思います。
最初に「♣」「♥」「☆」を入れて一言書かれていることが多いです。
ちなみに昭和30年代のサンデーは「♣」か「♥」、マガジンは「☆」になっています。世界一どうでもいい豆知識です。
あと、この文章はサンデーもマガジンもなぜかゴシックを使っています。なので僕は「小塚ゴシック Pr6N」を使ってみました。
ここの一言は漫画に関する予告や編集者の一言、ことわざ、豆知識、読者からの手紙(スイカを食べ過ぎてお腹を壊しました 的なもの)が書かれています。
ページ下には「〇〇につづく」とかページ数を入れたりすると より雰囲気が出ます。
▲ 次にインクの色を青に変更します。だいぶ雰囲気が出てきましたね。
昭和30年代の漫画を見てみると、週刊誌も単行本や貸本もほとんどが青いインクで印刷されています。
▲ 青にする方法ですが、一番上のレーヤーにカラーコード #254262 ぐらいで塗りつぶしレーヤーを置き、レーヤーモードをスクリーンで重ねるとOKです。
ベタ塗りの青色の色加減は おこのみで調整して下さい。
▲ 最後に古紙の雰囲気を出せば完了です。
▲ 昭和30年代の漫画の実物を見てみると、紙が黄ばんでかなり汚れています。
これを再現できればとても雰囲気が出るのですが、Photoshopで古紙的なものを一から作るのは大変ですので素材を上手に使いましょう。
▲ 僕は素材サイトの fotolia で こちらの古紙風素材を買って使いました。(500円〜1000円ぐらいです)
素材を選ぶ時に気をつけたいのが、外側がより黄ばんでいるものを選ぶことです。
▲ 古本を確認してみると、外側にいくほど汚れて黄ばんでいますが、内側はそれほど汚れたり黄ばんだりしていません。
全体的に汚れや黄ばみがまんべんなくある素材を使うと、あまりよくならないので注意しましょう。
▲ 先ほどの青色の塗りつぶしレーヤーの上に古紙を置き、レーヤーモードを乗算で重ねるとOKです。これで完成です!
▲ いかがでしょうか?なかなか雰囲気が出せたのではないかと思います。
▲ 印刷してみるとさらに楽しいですよ。やっぱり紙で実物を出してみるのが一番味があっていいです。
この技を使う用途はかなり限定されそうですが、もし機会があったらやってみて下さいね。
ちなみに
冒頭で「漫画を描くのが無理な場合はちょっとしたイラスト+文章のようなものでも いいと思います」と書いていましたがイラスト+文章のものも作ってみました。
▲ こんな感じになりました。※文章は青空文庫「動物列車」より
▲ カードサイズに印刷してみました。
これだけでもなかなか楽しいですよ。
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