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【福岡の絵葉書】昭和中期の4年間、中洲の玉屋屋上に動物園があった?!

東中洲の絵葉書を見ていましたところ、ちょっと面白いものを発見しました。

▲ 絵葉書のこの部分です。

拡大してみると・・・

▲ 「動物園 タマヤ屋上」と書かれています!

▲ 玉屋というと1999年までこの場所(現在のGates)にあった百貨店です。

こんな所の、しかも屋上に動物園があったのでしょうか?!

ということで調べてみると、下記のサイトに少し書かれていました。

福岡市動物園ファンクラブ「動物園の歴史」
http://www.tanoshii.info/zoo/rekisi/main.html

上記のサイトを要約すると、

・戦前まで東公園に動物園があった
・東公園の動物園は戦時中の物資不足で閉園となった
・終戦後、西日本新聞民生事業団が動物園の必要性を感じて玉屋屋上に小動物園を作った
・南公園に福岡市動物園が完成し、玉屋屋上の動物が南公園に移転した

ということのようです。

また、「西日本新聞フォトサービス」の「自転車乗りのチンパンジー」のページには

1949(昭和24)年、玉屋は戦後の混乱期に「子どもたちに夢を」と動物園を開設したんだ。動物園には、ゾウや子グマ、ワニもいたんだよ。

と書かれていました。屋上にゾウやワニ・・・今では考えられないですね・・・。

さらに、「死に損のうて」という本のP.67に」

夜になると、風向きによっては、虎の鳴き声が聞こえてくることもあり、私は、その悲しそうな、寂しそうな声が気になって寝付けない夜もありました。他にもペンギンやもいました。

という記述もみつけました。

「小動物園」とはいうものの、虎や蛇までいた本格的なものだったようですね。

まだまだ知らないことがたくさんあるものです。

「死に損のうて」
「死に損のうて」

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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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