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【中洲】福岡玉屋のレトロなパンフレットを見せてもらった

福岡玉屋のレトロなパンフレットを見せてもらいました。IMG 1740
▲ 福岡玉屋は平成11(1999)年7月まで中洲にあった百貨店です。

Wikipediaの福岡玉屋によると、

長崎県佐世保市で1920年(大正9年)に九州で2番目の百貨店を開業させた田中丸一族は、1925年(大正14年)に、福岡市中洲に福岡市で初となる百貨店をオープンさせた。第二次世界大戦後、福岡市で初の水着ファッションショーを開催するなど、様々なアイデアを駆使し、現在は伊勢丹傘下となった天神地区の岩田屋とともに地域の百貨店として親しまれた。

しかし、昭和40年代以降、博多駅の移転や西日本鉄道などによる天神地区の商業開発などで中洲地区の商業地盤が徐々に低下。売上げの落ち込みは止まらず、店舗も老朽化した。

(中略)

売り上げの落ち込みは止まらず、経営の維持が困難となり、1999年(平成11年)7月15日に閉店、百貨店としての70年あまりの歴史に幕を下ろした。

とのこと。

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▲ その跡地は現在ゲイツ (gate’s)が建てられ、様々なテナントが入っている商業ビルになっています。

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▲ 福岡玉屋で広報として働いていた方が残されていた資料を見せてもらう機会があったのですが、パンフレット類が非常にレトロで、また当時の店内の様子もよくわかって面白かったです。

上の写真は玉屋が昭和51(1975)年に170周年を迎えたことを記念して出されたパンフレット。

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▲ 玉屋の手提げ袋にも描かれるバラの花ですが、「店花・バラの由来」として

昭和20年、福岡市は米軍の空襲により焦土と化しました。
タマヤはすさんだ人々の心にうるおいを・・・・と、大衆のための百貨店という立場にたって、皆さまに知られ、愛されるバラをシンボルフラワーとして使用いたしました。
そして今日、”バラのタマヤ”と親しまれるようになりました。

と書かれていました。

へぇ〜、そんな由来があったのですね。

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▲ そして売り場の写真が掲載されていました。

これが素晴らしいレトロ具合。

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▲ 3階の「ローズサロン」。

売り場の什器やマネキンが着ている服など素晴らしい雰囲気。

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▲ 3階のファッションアベニュー。

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▲ デパ地下。

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▲ タマヤ銀座街。懐かしい雰囲気ですね。

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▲ 呉服コーナー。マネキンの顔が昭和テイストでいい!

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▲ 1階の憩いの広場。

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▲ 西ドイツの陶器専門店ローゼンタール。

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▲ そしてローズマンションというマンションの広告が載っていました。

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▲ タマヤはマンション経営もやっていたんですね!

店花・バラにちなんでローズマンションなのでしょうね。

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▲ そういえばすぐ近くにローズマンション川端というレトロな雰囲気のマンションがありますね。

これがタマヤのマンションだったとは!

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▲ こういった色使いもいい感じですね。

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▲ そしてもう一つのパンフレットがこちら。

タマヤが開店してから50周年を迎えたことを記念して作られたパンフレット。

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▲ こちらも何とも絶妙なレトロ具合。

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▲ 3階ファッションアベニュー。

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▲ 4階きものサロン。

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▲ 2階チャイルドショップ。

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▲ 西ドイツの陶器専門店ローゼンタール。

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▲ タマヤ銀座街。服の色合いやマネキンの表情がいかにも70年代でかわいすぎます。

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▲ さらに玉屋の戦前のフロア案内図も見せてもらいました。

以前の玉屋は屋上が4つある形だったのだそうです。

5階部分の屋上、6階部分の屋上、7階部分の屋上、そしてさらに上にもう一つ屋上があったのだとか。

庭園や遊戯施設があったそうですが、昭和20年に空襲で6、7階部分が焼失し、改装後は屋上は1つにまとめられ、その屋上が動物園として使われたのだそうです。詳細記事→昭和中期の4年間、中洲の玉屋屋上に動物園があった?!

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Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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