天神・今泉周辺が冠水した理由を古地図から考える
昨日2013年8月30日、集中的な豪雨で一時天神や今泉周辺が膝の高さぐらいまで冠水しました。
▲ 以下の写真は地図のこの辺りで撮影されたものです。
▲ 国体道路の東方向(警固方面)を見たところ。
おそらく雨、浸水ともにMAXの時かと思われます。
▲ ビルに設置された腰下ぐらいの高さがあるバリケードも危うい感じです。
▲ 国体道路のTSUTAYAやアップルストアあたりが一番被害が大きかったようで、その前の国体道路は通行止めになっていました。
警察や消防が来て物々しい雰囲気になっていました。
▲ TSUTAYAの裏の路地も冠水していました。
▲ お店から出たら一面水浸しで途方に暮れる人たち。
▲ 今泉北部の国体道路側も浸水していました。
▲ こちらもTSUTAYAの裏あたり。
▲ 市立中央児童会館の裏。
▲ しかし、大名あたりは まったく浸水した様子はありません。
▲ ネット上の写真や私が見た様子だと、冠水したのはおおよそこの範囲。
国体道路に沿うような形で浸水したことがわかります。
▲ これを古地図に当てはめるとこの範囲になります。(※ 地図は「古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み」【海鳥社 宮崎 克則、福岡アーカイブ研究会 編】より引用)
まさに ちょうど川があった場所ですね!
国体道路は昭和23年(1948年)に開催された第3回国民体育大会に合わせて川を埋め立てて作られた道路です。
やはり、無理やり地形を変えるとこういうことになるのでしょうか。
見事に川に逆戻りしたような感じですね。
古地図を見て災害危機にそなえるのも もしかしたら良い方法なのかもしれません。
※ 写真をご提供頂いた方々、ご協力ありがとうございました!
【参考文献リスト】
・古地図の中の福岡・博多―1800年頃の町並み(海鳥社 宮崎 克則、福岡アーカイブ研究会 編)