【若松】タバコの空き箱を使ったアートがすごすぎる
タバコの空箱を使ったアートがすごすぎて感動・・・。
▲ 北九州市若松区にタバコの空き箱を使ってスゴイものを作ってしまう人がいるということで見に行ってきました。
▲ どうやらこのタバコ屋にその方がいるらしい。
▲ さっそく店内に入らせてもらうと・・・
▲ なんだかすごくレトロな空間が!
▲ この壁紙の柄!60〜70年代な感じが素晴らしい。
▲ このラブリーさ!
▲ BREAD YAMAZAKI CAKE
レトロです。
▲ 電灯もポップでカワイイです。
そしてタバコの空き箱を使ったアートがこちら・・・・
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▲ これはスゴイ・・・・!
ぜんぶタバコの空き箱で作られているのだそうです。
▲ このクオリティーの高さ!
いったいどうやって作られているんでしょうか??
▲ このタバコの空き箱アートを作っているのがこちらの大庭さん。
タバコ屋の売り子をしながら作品を作っているのだとか。
詳しく話を伺ってみることに。
この作品、どうやって作っているんですか??
タバコの箱をカットして作っているんですが、カットする位置を微妙にずらしていくことで模様を表現しているんですよ
▲ 大庭さんによるとこういうタバコの箱を、
▲ こういう形にカットするのだそうです。
▲ 色々な銘柄の箱を上手に組み合わせたりカットする位置を微妙にずらして組み合わせていくことで模様が作れるのだとか。
▲ カットする時には大庭さんオリジナルのものさしを使って、
▲ カットする場所を計算し、
▲ そして裁断。
▲ 裁断したものを折り曲げ、円形に配列するとこのように美しい作品に仕上がるのだそうです。
▲ 円い傘が基本形ですがそれを応用すれば動物やこけしのような複雑な形も作れるそうです。
これを作ろうと思ったきっかけは何だったんですか?
タバコの箱をポイ捨てする人が多くて箱がそこら中にあったので何か活用できないかと思って作り始めたんですよ
もともとゴミだったものがこうやってキレイな作品に生まれ変わるってスゴイですね
ひとつ作るのにどれぐらいの時間がかかるんですか?
時間は作品によってバラバラですけど、昔、専売公社の人から中国出張の手土産にこの作品を持って行きたいと言われて100個ぐらい作ったときは近所の人たちと協力して一ヶ月ぐらいかけて作りましたね
効率よく作れるようにするためにオリジナルの設計表も作りましたよ
▲ 設計表にはどういう柄の物を何個準備すればいいのかが几帳面に記されていました。
一番左の「1 2 3 4 ・・・・」がパーツの番号、その右側に書かれている「0.1 0.2 0.4 ・・・・」が何ミリ色が見えるようにカットするかを示しています。
この見えている色のズレが模様になるというわけです。
その横の「◯枚」が必要な枚数。
▲ 図面に落とすとこんな感じになります。ものすごく気が遠くなりそうな細かい作業です。
▲ そして完成品がこちら。キレイ!あざやかです。
▲ 文様や動物、大庭さんの手にかかれば自由自在です。
作るのが一番大変だった作品はどれですか?
馬の作品ですね。
これもタバコの箱なんですね?!
これはSHINSEIのパッケージの一部分のみを使っているんです。
▲ SHINSEIの箱がこちら。この箱のラインの入った茶色い部分だけを使って作られているそうです。
一箱からほんの少ししか柄が取れない、つまりマグロで言うところの大トロみたいなものです。
なので、ものすごい数のSHINSEIの箱と、ものすごい手間の両方がかかっている作品なんだそうです。
よくそれだけの数の箱が集まりましたね?!
実は何十年か前に、作品を作っていることを知った専売公社の人が箱を寄付してくれたんですよ。いろんな銘柄の箱をダンボールいっぱいもらったから今でもそれを使っているんですよ。最近はあんまり作れていませんけどね。
そうですか・・・あんまり作れていないんですか・・・・
この技術を誰かに引き継いだりしていないんですか?
前は作り方の教室を開催してたこともあるんですけど、みんな途中で辞めてしまうんです。ここまでやってきて下さいね、と宿題を出しても来なくなってしまうんです
確かにとても根気のいる作業ですからね・・・・笑
▲ 一つ作るのさえ みんなが途中で投げ出してしまうものを これだけ続けれるというのはすごい!
▲ それにしても、ポイ捨てされていたタバコの空き箱がこんなに美しく生まれ変わるなんて・・・。
「捨てればゴミ、活かせば宝」とはまさにこのことですね。
▲ 大庭さん、根気強さと素晴らしい技術をあわせもったステキな方でした。