1400年前のトイレットペーパーは木だった!?
※ 生々しい表現はありませんがトイレのお話です。一応、ご注意下さい。
福岡城内に鴻臚館という外交施設の遺構があります。
▲ 鴻臚館は福岡城内にありますが、この場所が福岡城として使用されていた時よりも さらに千数百年前にあった施設です。
そのため、遺跡 in 遺跡 の状態になっている珍しい場所です。
▲ 昔、平和台球場として使用されていた あたりから色々なものが出土し、現在でも発掘作業が行われています。
▲ 鴻臚館は中国や朝鮮からの使者を向かい入れるための施設です。(※ 図は鴻臚館案内看板より 以下、全て同様)
朝廷に行く場合には まずこの場所に招かれ、朝廷からの許可が出たらここを出発していたそうです。
▲ この時代は海岸線も今よりだいぶ近く、海からやってきた人はすぐに この場所にたどり着いていたものと考えられます。
▲ 鴻臚館から出土したものや、遺構をそのまま展示した施設が作られています。
▲ このような感じで遺構をパッケージしてありますので、施設のレイアウトもよくわかります。
▲ 出土した物品もたくさん展示してありますが、そのなかに非常に興味深いものがあります。
▲ こちら、なんだかわかりますか?
「籌木(ちゅうぎ)」と書かれています。
実はこれ、古代のトイレットペーパーなのだそうです。
▲ 籌木はこのような木簡を小さく加工して作られています。
木簡は輸入された物品の荷札として使われていたそうですが、使えなくなったり、必要なくなった木簡はトイレットペーパーとしてリサイクルして使用したのだそうです。
▲ 柔らかい紙に慣れている現代人からしたら痛そうだなというイメージがありますが、なめらかに丸く加工されているので大丈夫なのだそうです。
▲ この穴がトイレです。
▲ 穴に板を渡しただけの非常に簡易的なものだったようです。
人ひとりがすっぽり入るぐらいの穴なのでちょっと怖いですね。
▲ 他にも食器類など色々なものが展示されていますので興味深いですよ。入場は無料です。