【福岡市】豊臣秀吉を祀る豊国神社(ほうこくじんじゃ)
博多の奈良屋町に豊臣秀吉を祀る豊国神社(ほうこくじんじゃ)があります。
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▲ 場所はこちらです。
▲ なぜこの場所に豊臣秀吉を祀る神社があるのかというと、ここに秀吉と縁の深かった神屋宗湛(かみや そうたん)の屋敷があったからです。
▲ 案内看板にはこう書かれていました。
国内外との交易により莫大な富を築いた神屋宗湛(1553年-1635年)は、織豊時代に活躍した代表的な博多商人としてその名を知られています。特に豊臣秀吉から厚遇された宗湛は、天正15年(1587年)の博多復興に際して、この地に広大な屋敷地と町役免除の特権を与えられました。宗湛はその恩に報いるため、早くから邸内に秀吉の霊を祭りました。これを基に、明治19年(1886年)博多復興三百年を記念して、現在の豊国神社が整備されました。
つまり、神屋宗湛が自分の屋敷内に秀吉を祀っていて、それを明治19年、博多復興300年を記念して豊国神社が整備されたということですね。
▲ 案内看板には神屋宗湛の屋敷に秀吉が訪れたときを描いた絵図、それから神屋宗湛の肖像が載っていました。
16世紀の後半、海外交易の拠点となっていた博多の利権を争い、博多の町は度々戦火にみまわれて荒廃していたそうです。
しかし、秀吉が神屋宗湛の資金援助によって九州を平定しました。
朝鮮半島への進出を目指していた秀吉は その拠点となる博多の町の復興に着手、再び神屋宗湛が協力しています。
その恩として現在の豊国神社周辺に屋敷を与えられたのだそうです。
▲ 豊臣家の家紋が!
神屋家には復興の時に町割りに使用した6尺6寸の間杖(ものさし)が代々伝えられていて、豊国神社のご神体として祀られていましたが、戦災で焼けてしまったそうです。
【参考文献】
・神屋宗湛屋敷跡(豊国神社)