【博多区】吉塚になぜ道頓堀?
吉塚7丁目にある「道頓堀」の謎を探ってみました。
▲ 吉塚7丁目にある「道頓堀」。
道頓堀と言えば大阪の地名。そんな道頓堀がなぜ博多の吉塚に??と思ったことがある人も多いと思います。
▲ 道頓堀はグリコの看板やくいだおれが有名な大阪の人気観光スポット。
「銀座」や「新宿」という地名が全国各地でよく見られるように、「道頓堀」も大阪以外にたくさんあるのかな??と思って調べてみましたが、どうもそういうワケではなさそう。
大阪の道頓堀の由来とは?
▲ 大阪の道頓堀の名前の由来は安井道頓(やすいどうとん)という商人が1610年代に私財を投げ打って開発した掘であるため、安井「道頓」の名前を取って道頓堀となっているそうです。
なので、この名前が他の土地で複数あるということは考えにくいです。
▲ それにも関わらずなぜ遠く離れた博多の地に道頓堀が??
吉塚の道頓堀の由来を探ってみる
▲ 吉塚7丁目を巡ってみても近辺に堀らしきものも特にありませんし、なぜこの名で呼ばれているのかとても不思議です。
▲ 小さな水路ならある・・・。
地名の由来について図書館などで調査してみても、どこにも道頓堀の記述を見つけることができませんでした。
こうなったら最終手段ということで、近隣の方に聞いてみることにしました。
道頓堀の由来を知っている人を発見!
いろいろ聞いて回ると、なんと道頓堀の名前の由来をご存知の方を見つけることができました。
ただ、資料などが残っておらず聞き伝えられた話なので100%確実なものではないかもしれないとのこと。
ということで、どなたから聞いたかということは伏せますが、おそらく可能な限りもっとも由来に近しい人の情報なので信頼性は高いかと思います。
道頓堀と呼ばれるようになったいきさつ
▲ まず、このあたりが道頓堀と呼ばれるようになったのは昭和初期頃のことだそうです。
けっこう最近の話なんですね!
この近辺には建材店や材木店などが数件あり、商いをする人が集まっていたのだそうです。
でも昭和初期はまだまだ田畑の広がる場所。
そこで、商店の人たちは商売の町として盛り上げようと、大阪の繁華街にあやかってこの地を「道頓堀」と呼び始めたのだそうです。
つまり、大きな堀などがあったというわけではなく、験担ぎとしての意味合いで名付けられたものだったんですね。
▲ その後、「道頓堀」の名はバス停や交差点の名前として残り、現在も使われ続けています。
まとめ
▲ 吉塚の謎の「道頓堀」、名前の奥に面白い歴史を知ることができました。
なぜこんなところに?というものを探ってみると興味深い発見があるものですね。