【大分の絵葉書】江戸時代から残る石畳の温泉街
投稿日: | カテゴリー:絵葉書
大分県の湯平温泉(ゆのひらおんせん)の絵葉書。明治時代後期。
戦前は別府に次ぐ繁栄を誇っていた温泉街だ。
江戸時代から残る石畳の坂道に温泉街が形成されている。
こちらは絵葉書と同じアングルで撮影した写真。
明治時代とさほど変わらない町並みが残っていて驚く。
第一印象が「山頭火が来ていそうな温泉街」だったが、その直感通り、昭和5(1930)年に訪れ、「大分屋」という旅館に二泊しているそうだ。
日記にも気に入ったという内容が記されているようだ。
温泉街の入口には「しぐるるや人のなさけに涙ぐむ」という山頭火の句碑が建てられている。
湯平温泉は個人的にかなり好きな温泉街だ。
あまり観光地化されすぎず、かといって排他的でもない雰囲気がとても良いと思う。
ちなみに、温泉街によく行ったり紹介したりしているので温泉好きだと思われるが、実は温泉そのものは苦手だ。
皮膚が弱いのか、温泉に入ると5分ぐらいで全身がピリピリと痛み、そのあと急激な痒みが襲ってくる。
なので温泉旅館に宿泊してもシャワーだけで済ませたりしている。少し寂しい。
温泉が好きなのではなく、温泉街や温泉の歴史が好きという感じだ。