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【七隈】福岡東洋陶磁美術館で陶器について学ぶ

福岡大学横にある福岡東洋陶磁美術館に行ってみました。[map addr=”福岡県福岡市城南区七隈8丁目7−42”]
▲ 場所はこちら。

福大通りから七隈の黒木書店横の小道を入り、左手にあります。

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▲ 外観。一見、マンションっぽいのでご注意を。

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▲ 陶器のコレクションとしては田中丸コレクションが有名ですが、(関連記事:玉屋を創業した田中丸家の邸宅跡 松風園)こちらの福岡東洋陶磁美術館も相当スゴイ!

館長である溝口虎彦さんが収集した陶器で、縄文のものまであったりしてその幅広さに驚かされます。

ちなみにこの溝口虎彦さんは福岡大学の創始者である溝口梅太郎氏の息子だそうです。

余談ですが、溝口梅太郎氏、福岡大学設立のために私財を投げ打って、さらに借金までしたのだとか。

しかも満洲で事業を興して、その利益で借金を返済。結果、誰からも資金援助を受けずに学校運営を行ったのだそうです。

何とも豪快、グレートなお方だったんですね。

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▲ 入口にあった兵馬俑のミニチュア。

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▲ 中は撮影禁止(だと思います)なのでWEBサイトのキャプチャを。

福岡東洋陶磁美術館
http://www.aa.alles.or.jp/~tora/index.html

時代ごとに分類されていて、どのように日本の陶磁器(土器)が進化していったかが解って面白いです。

考えてみたらこうやって時系列で並べて陶器を見ることなんてなかった気がします。

一体どうやって絵付けしたんだろう?というような繊細なものや、侘び寂びの効いたもの、材料そのものの魅力を活かした無骨なもの、時代時代の魅力が溢れていて気づきが多いです。

個人的には「古九谷」の作品(こちらのページに掲載)が力強くて目を惹かれました。

Kutani Ware Plate late 17th century Japan porcelain with enamel Art Institute of Chicago DSC00224
▲ 古九谷の皿(※こちらはWikipedia九谷焼より引用)

江戸時代初期のもので、大胆な構図と線の太さが男臭くて良いですね。

その他、収蔵品の一部が下記のページに掲載されていました。これを見ているだけでも楽しい。

http://www.aa.alles.or.jp/~tora/05ichibu.html

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▲ 今は企画展として「桃山時代の志野・織部展」が開催されていました。

まさに「へうげもの」な茶器がたくさん。

先日紹介した五郎山古墳の壁画に通ずるようなものを感じました。

武将たちが こぞって欲しがったというのが分かるような気がします。

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▲ ちなみに、溝口虎彦さんが庵主をされている茶室「慈勝庵」が隣接していますが、ここに立ち入れるのかは不明。ちょっとどんなものか見てみたい気もします。何かイベント事の時に入れるのかな?

↓福岡東洋陶磁美術館の情報↓

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:日曜・祝祭日・年末年始・その他臨時休館日あり
休館月:8月・2月(展示入れ替えのため)

入館料
一般:800円(65歳以上はシルバー割引で400円)
学生:400円
団体:300円割引(10名以上)

福岡東洋陶磁美術館
http://www.aa.alles.or.jp/~tora/index.html

あと、蛇足ですが、↓この漫画かなり面白いです。各地の焼物の成り立ちを学ぶなら最適です。

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ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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