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【福岡市】「スタートアップカフェ」に行って感じた拠点を移してでも福岡で起業すべき5つの理由

昨年10月に福岡市天神にできた「スタートアップカフェ」に行ってみました。[map addr=”福岡県福岡市 中央区天神1丁目11−17”]
▲ TSUTAYA天神駅前福岡ビル店の3階にあります。

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▲ やたらとオシャレなTSUTAYAの奥の方に進んでいくと・・・

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▲ ありました!こちらがスタートアップカフェです。

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▲ 夜遅い時間でしたのでさすがに人は少なかったですが、それでも打ち合わせをしている人たちが数組。

福岡市のホームページによると

スタートアップの裾野を拡げるため、「スタートアップしたい方」や「スタートアップを応援したい方」などが気軽に集まり交流できる場

とありました。上記ページの画像を引用させてもらうと、スタートアップカフェの機能は↓こんな感じです。

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ちょっとふわっとした内容ですが、要はスタートアップカフェは福岡市の創業支援拠点であり、

・創業に必要な情報を提供するよ
・創業の相談に乗るよ
・創業したい人や新しく創業した人の交流の場を提供するよ
・創業の手続きに必要な士業の人を紹介するよ
・スタートアップで働きたい人材を確保できる場を提供するよ

という至れり尽くせりなものということです。

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▲ ここにはコンシェルジュが常駐していて相談に乗ってくれるのだそうです。

カフェの利用は無料な上に、コンシェルジュへの相談も無料!スゲ!普通の専門家だったら相談だけでもお金を取られるのに・・・。

僕自身も福岡で創業した一人ですが、こんな便利なものがあったらどれだけ助かったことか!

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▲ 聞くところによると、すでに何社もの企業が創業しているとのことでちょっとした起業ブーム的な状況です。知り合いでも会社を起こした人が多数。

僕自身、福岡で会社を起こしてから約4年経ちますが、福岡であることのメリットはかなり大きいと感じています。業種にもよるかと思いますが、これから起業したいと考えている人で場所にこだわりが無いのであれば福岡に拠点を移して起業することも選択肢に入れてみることをオススメします。あと、すでに起業している場合でも福岡に拠点を移すことで恩恵を受けれる人も多いかと思います。

メリット1:街全体のスタートアップに対するサポート体制・良い空気感

福岡市は国家戦略特区(※1)に選ばれていて、このスタートアップカフェや福岡市ステップアップ助成事業など、福岡市自体が創業・起業を支援することに かなり力を入れています。→ 福岡市の起業・創業応援サイト

※1 「雇用条件の明確化などの雇用改革等を通じ国内外から人と企業を呼び込み,起業や新規事業の創出等を促進することにより,社会経済情勢の変化に対応した産業の新陳代謝を促し,産業の国際競争力の強化を図るとともに,更なる雇用の拡大を図る。」という国家戦略 → 詳しくはこちら(PDF)

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あなたのチャレンジ応援します!- 開業率/起業者に占める若者の割合のデータにも出ているように、福岡市は21大都市(政令市と東京23区を含めたもの)の中で最も開業率が高く、起業者総数における若者(25〜34歳)の割合もNo.1です。

それだけ起業に対するサポート体制や空気感が出来上がっているということなんでしょうね。

Veecleというレンタカー事業を行っている株式会社リーボ(REEVO Inc)さんなどイノベーター的な新進気鋭の企業もどんどん誕生してきています。

メリット2:固定費の低さ

やはりなんだかんだ言ってシビアに直面するのが家賃などの固定費関係。

福岡市であれば事務所の家賃もかなり低く抑えることができます。もちろん物件にもよりますが、概ね東京の半額程度と考えて差し支えないと思います。

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▲ 2〜3人で利用するレンタルオフィスで3万円〜5万円。(写真はうちの前の前のオフィス・家賃4万3千円)

10人ぐらいで利用するオフィスで10〜15万円といったところでしょうか。中心地の天神から地下鉄で一駅ぐらいの場所であれば更に安いです。

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▲ うちの会社の以前のオフィスは天神から地下鉄で一駅の赤坂駅近くで10人ぐらいで利用できそうなオフィスが6万円でした。安い!

同じように、自宅の家賃もかなり安く抑えることができます。一人暮らしであれば家賃5万円出せばそこそこ良い所に住めます。→例えばこんな感じ。いや、4万円でもじゅうぶんかも。

メリット3:人材の確保のしやすさ

地方都市だと人材確保が難しいということがよく言われますが、福岡市に関しては九州一円からの人が集まる場所ですし、関東・関西から福岡に移住している人も多いので、ライバル企業が少ない分、むしろ人材の確保はしやすいのではと個人的には考えています。

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▲ 「増えているのは,選ばれているから。- 福岡市の人口/増加率と若者率 –」を見てみても、人口増加率が21大都市中で最も高いことが分かります。若者の人口比率も19.2%と、政令指定都市では最も多い数値。(※ただし、これはあくまでも比率なので、もちろん東京、大阪に比べると人数は全然少ないですよ)

あと、「ビジネスマンが選ぶ住み良いまち -住み良かったところ」のアンケートで全国1位というデータもあり、今後も増えることが予想されます。→ビジネスマンが選ぶ住み良いまち -住み良かったところ(『ビジネスマン1,000人へのアンケート調査』(日経産業消費研究所))

うちの会社はプロジェクト単位で人が必要になるので その都度、やってくれる人を探して業務を行ってもらうスタイルなのですが、フリーランスが多いので人がいなくて困るということは今のところありません。

メリット4:環境の良さ

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スタートアップ支援や人材確保・固定費なんかも大切なことですが、なんだかんだ言ってやはり毎日 仕事や生活をする環境が良いことが大前提になります。

これは過去の記事「福岡はフリーランスやノマドワーカー、小規模事業者にとって楽園なのではないか説(とその7つの根拠)」でも書きましたし、いろんなところで語り尽くされていますので下記の記事をざっと読めば理解できると思います。

私がそれでも福岡市に住み続ける、その魅力を6つにまとめて語ります!住と食のクオリティが高すぎる。(おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?)

ITエンジニアは、福岡で3倍幸せになる☆ – NAVER まとめ

「福岡移住はベストチョイスだった」|カズワタベの働き方と選択 | CAREER HACK

福岡に進出したベンチャー起業家に聞いた、福岡でビジネスをするメリット : まだ東京で消耗してるの?

スローライフ志向とは違う地方移住の新潮流 福岡市に集まる「攻める移住者」とは – ライブドアニュース

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個人的に最近大濠エリアが環境が良くて気に入っています。大濠公園という東京の上野公園をもうちょっとスッキリさせた感じの場所があり、仕事に、プライベートに活用しています。

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面白いリノベーション物件も多く居住スペースとしても人気のエリアです。それでいて家賃も東京や大阪より断然安いという・・・。

メリット5:大きな企業も福岡に拠点を移している安心感

大きな企業も福岡に拠点を移しているという安心感もあります。

増える福岡市への本社機能の移転 ケンコーコムも港区から天神に : J-CASTニュース

IT企業が続々と移転中 日本版シリコンバレーは福岡にできる? – ニュース|BOOKSTAND(ブックスタンド)

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LINE FUKUOKA 建設予定地。

ホントに福岡で大丈夫かな・・・?と不安になってしまいそうですが、大きな企業も福岡に拠点を移しているということはやはりメリットがあるからでしょう。

移転している企業が増えているということは「メリット3:人材の確保のしやすさ」の「ライバル企業が少ない分、むしろ人材の確保はしやすい」と少し矛盾しますが、フリーランスも数多く福岡に移住してきているので企業が増えているから人材が取られてしまうということはあまり心配しなくても良いかと思います。

プラスに考えると、こういった大きい企業とのタイアップなんかも可能性が出てきますし。

ここはちょっと・・・という点

ここまで良い事ばかり並べてきましたので、ここはちょっと・・・という点も。

・車が必要だと感じるかも・・・中心地は公共交通機関がしっかりしていますのでそれほど不便に感じないかと思いますが、少し離れると移動に不便だと感じる場合も。生活スタイルや住む場所によっては車が必要になるかと思います。

・暖かくはない・・・九州だからといって暖かくはないので注意が必要です。鹿児島や宮崎まで南下すると少し暖かさは感じますが、基本的に九州でも東京都と同じぐらい寒いです。もちろん夏は暑いです。

・福岡市内以外・・・中心地には何でもそろっていますが、市内から出るとちょっと不便だと感じることもあるかもしれません。

・エンターテイメント性ではやはり劣る・・・遊ぶ場所、面白いもの、面白い事をやっている人などなどはやはり東京や大阪には劣ります。人によっては退屈に感じるかもしれません。

・福岡サイコー!という風潮・・・こんな記事を書いておきながら言うのもなんですが、「福岡サイコー!」という地元意識は結構強い傾向にあるのではないかと思います。そういうのが苦手な人は少しイラッとするケースがあるかも。

まとめ

場所にこだわりがない、どこに行っても仕事のクオリティーに影響しない、東京である必要性が特に無いという人であれば福岡市はかなり有利な場所だと思います。うちの会社がまさにそうですし。現在の拠点を移してでも福岡で創業するメリットは大きいと思います。

合う合わないがあるかと思いますので、福岡に興味があるという人は一週間ほど滞在してみてメリット、デメリットを検討してみると良いかもしれません。

事業内容がすでに決まっている人はスタートアップカフェでもろもろ含めて相談してみるのもアリかもです。

http://www.startupcafe.jp/

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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