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30年前の福岡を空からながめる「ふるさと飛行」で過去の記事のウラ取り

「ふるさと飛行 福岡県航空写真集(1983年 西日本新聞社 発行)」という本を入手しました。

今からおよそ30年前発行の本で1983年頃の福岡の様子がわかる航空写真集です。

この本を確認すると当ブログで過去に書いた記事のウラ取りができるものが結構ありましたので一部引用しながら紹介したいと思います。

福岡競艇横の堤防でみつけた不思議なでっばり

▲ 福岡競艇横の堤防に不思議なでっばりがあるのを見つけました。→ 記事はこちら

実はこれは博多臨港線という貨物専用線の廃線跡だったのですが、「ふるさと飛行」にちゃんと写っていました。

▲ 「ふるさと飛行」14ページで確認できます。

▲ 中央の茶色い橋、こちらが博多臨港線の線路です。

この時点ではまだ現役です。

航空写真集だと周辺の様子まで克明に分かって おもしろいですね。

小笹の違和感がありすぎる小道

▲ 小笹に何かと違和感のあるほぼ意味無しの小道があります。→ 記事はこちら

こちらも上記同様に廃線跡だったことが分かったのですが、航空写真集で確認できました。

▲ 「ふるさと飛行」29ページで確認できます。

▲ 中央に茶色い線路が見えます。

この路線は1983年3月22日に廃線となっていますが、こちらの航空写真集は廃線になった直後に撮影されたものと思われます。

また、道路と線路が高架で交わっているのもちゃんと確認できました。

公園部分には今はない歩道橋まで確認できます。

雁ノ巣飛行場の水上機滑走台跡

▲ 以前、雁ノ巣飛行場の水上機滑走台跡の裏に格納庫の廃墟がありました。→ 記事はこちら (写真はWikipedia 福岡第一飛行場より)

▲ 「ふるさと飛行」40ページで確認できます。

▲ 滑走台の右手にちゃんとあります。

この時点ですでに壁がはがれ落ちていてボロボロになっているように見えますね。

古写真で探る 姪浜炭鉱の痕跡

▲ 姪浜炭鉱の痕跡を探りましたが、この時点ではまだ色々と残っていたようです。→ 記事はこちら

▲ 「ふるさと飛行」87ページで確認できます。

小戸公園のボタ山がまだ残っています!

▲ 現在マリナタウンになっている場所にあったボタ山もまだ残っていますね。

閉山になって20年位上過ぎていたはずですが、ずっと残っていたのですね。

香椎にあるロータリーの周りには謎の痕跡がいっぱい

▲ 5つの道が交差する場所にあるので必要といえば必要かもしれませんが、どうしてこんな住宅街の一角に突然?という感じで違和感のあるロータリーです。→ 記事はこちら

こちらに関してはウラが取れたというか、30年前の時点で今と同じ状態になっていたことが確認できました。

▲ 「ふるさと飛行」42ページで確認できます。

▲ 30年前からすでに違和感のあるロータリーに仕上がっています。

こちらは結局、周囲の痕跡が何であったのかなどは謎のままですので今後も引き続き調査して行きたいと思います。

▲ 福岡の微妙に昔の様子を知るのには最適な一冊だと思います。

古本屋さんなどで入手できるので興味のある方はぜひ。

【参考文献】
ふるさと飛行 福岡県航空写真集(1983年 西日本新聞社 発行)

Y氏(山田全自動)
ふるほん住吉店主:Y氏(山田全自動)
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福岡で古本屋「ふるほん住吉」の店主をしつつ、ブロガー/イラストレーター/執筆業などをしながら自由気ままに暮らしています。著書:福岡路上遺産(海鳥社)、福岡穴場観光(書肆侃侃房)、山田全自動でござる(BOOKぴあ)など
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